豪ドル/円(4時間足)
直近1週間のポイント
☆米中貿易戦争の激化で一時70円割れ
・米中協議再開への期待で持ち直すも上値は重い
足元の豪ドル/円は10年ぶりに70円割れ
豪ドル/円は26日に2009年4月以来、10年4カ月ぶりに70円台を割り込み、一時69.90円台に下落しました。
23日に中国が米国の対中関税第4弾への報復関税を発表すると、トランプ米大統領は従来の対中関税とこれから発動する第4弾への関税上乗せを発表。
この日は71.00円台で踏みとどまっていた豪ドル/円でしたが、週明けのオセアニア市場オープンと同時に大きく値下がりする事になりました。
その後は、米中両国が通商協議の再開に前向きな見方を示した事から持ち直しましたが、72円前後では上値が重く、27日には71円台前半に押し戻されています。
当面の豪ドル/円の注目ポイントはRBA理事会
豪中銀(RBA)は3日に理事会を開き、政策金利の発表を行います。
利下げは見送られる公算ですが、利下げスタンスは維持するものと見られています。
市場は10月の利下げを7割方織り込んでおり、今回の声明の焦点は追加利下げの示唆という事になりそうです。
RBAは前回の声明で「雇用や賃金の伸びを支援するために『必要であれば』再び利下げを行う用意がある」と表明しました。
「必要であれば」は「ひとまず様子見」の姿勢を示すキーワードと見られています。
このキーワードが今回の声明から外れれば10月利下げのゴーサインと解釈される一方、今回も残るようなら10月も利下げ見送りとの見方につながりそうです。
また、1日には米国の対中関税第4弾が発動されます。
この前後の米中両国の動きには引き続き警戒が必要でしょう。
その他、2日に発表される中国8月財新製造業PMI、3日の豪7月小売売上高など、経済指標の結果も材料視される公算です。
来週までの豪ドル/円の見通し
予想レンジ
69.500円~73.000円
基調
方向感模索
来週までの注目ポイント
・9/1 米国が対中関税第4弾を発動
・9/2 中国8月財新製造業PMI
・9/3 豪7月小売売上高
☆9/3 RBA理事会
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