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「ドル/円、2日がかりの“往って来い”」 外為トゥデイ 2019年8月22日号


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(1)
トランプ米大統領はツイッターで、改めて米連邦準備制度理事会(FRB)を批判した。「我々が抱える唯一の問題はパウエル氏とFRBだ」「彼が正しい事をすれば米国は大きく成長する。大幅利下げだ。だが、彼を当てにしてはいけない」「我々は金利の低い国と競い合っている。金利は彼らより低くあるべきだ。昨日はドルが史上最高値を記録した。インフレは起きていない。FRBよ目を覚ませ」などとツイートした。

(2)
仏政府関係者が「英国の合意なき離脱は今や中心シナリオ」と発言した事が伝わるとポンド売りが強まる場面があった。同当局者はまた「国境は直ちに欧州連合(EU)が管理する事になる」「英国の精算金は合意なき離脱でも支払われるものと想定している」などとの見解を示した。

(3)
約10年ぶりに利下げを決めた7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が公表され、「7月の利下げは拡大局面途上での調整と大半が判断」していた事が明らかになった。また、「2人が(25bpではなく)50bpの利下げを主張」、「幾人かは据え置きが望ましいと主張」と意見が割れていた事が判明。市場はこれを追加利下げへの手掛りが薄いと捉えてドル買いで反応した。

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ドル/円の見通し

昨日のドル/円は終値ベースで約0.4%上昇。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録に追加利下げへの手掛りが薄かったため一時106.60円台までドルが買われた。もっとも、この動きは一昨日の下げを埋めたに過ぎず、2日がかりの「往って来い」となった格好だ。

市場は、明日行われるパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長のスピーチ待ちの様相で、ドル/円は本日も106円台での往来が続きそうだ。昨日のFOMC議事録から見ても、パウエル議長のスピーチが7月の会見から一転してハト派寄りに大きく傾くイメージは描きづらい。そうした中、ドル/円は底堅い動きが見込まれるものの、強い上値抵抗である107.00円前後の突破は難しそうだ。

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