ポイント
◎チャートの背景やローソク足の色を自由に変更できる
◎チャートの補助線を表示/非表示にできる
◎工夫次第で各種レポート風のチャートなどを作ることができる
アンケートで判明!意外に知られていない「チャートのデザイン変更」
外為どっとコムで定期的に行っている「投資動向アンケート」には毎回さまざまなコメントが寄せられています。
3月15日-19日に実施したアンケートでは、ネオチャートについて以下の声が寄せられました。
「ローソク足の色を変えたい!」
「チャートの背景色を変えたい!」
「チャートの細かい目盛線を消したい!」
「チャートのデザインは変えられない」と思っている方......
さっそくご紹介していきましょう。
チャートの背景を変更する
チャートのデザインを変更するには「テクニカル・デザイン設定」を起動し、「全体設定」をクリックして背景色や目盛線の表示/非表示を選択していきます。
たとえば目盛線をすべて消したいときはすべてのチェックマークを外してください。
また背景色をクリックすると、下のようなカラーピックアップ画面が表示されるので好きな色を選んでクリックします。 ここでは白を選択しています。
設定が終わったらOKボタンをクリックし、「全体設定」の決定をクリックすると以下のようにデザインが変更されます。
目盛線が消えて背景が白くなった。目盛線は表示/非表示をいくつか組み合わせてみて見やすくしよう
ローソク足の色を変更する
ローソク足の色も変更できます。
まずテクニカル・デザイン設定の画面で「チャート」の項目を選択します。
「チャート」の項目をクリックする。下の「単純移動平均線」などはテクニカル設定なので今回は使わない
ここでローソク足の「枠」と「塗」の色を選択していきます。
「枠」とはローソク足の周りの線のことで、「塗」はローソク足の中身のことです。
ここでは陽線はオレンジ系、陰線はグリーン系を選択しました。
決定をクリックするとこのようなチャートが完成しました。
組み合わせによっては見づらくなることも。色同士の相性も大事なので試作してみよう
チャートをいろいろ作ってみる
外貨ネクストネオのチャートは色などを自由にカスタマイズできますが、慣れないうちはなかなか自分に合ったデザインをつかむのが難しいもの。
そこで「外為情報ナビ」で掲載されている人気レポートを手本に作成してみます。
ワカバヤシレポート風チャート
「ワカバヤシレポート」はテクニカル分析の達人として知られる外国為替ストラテジスト・川合美智子さんが執筆するレポートです。
ワカバヤシレポート
※デイリーとウィークリーあり。ウィークリーは毎週月曜配信
主要通貨を中心にテクニカル分析を駆使して売買戦略を分かりやすく解説しています。
当日の売買ポイントや中長期の戦略などが明確で、短期から中長期まで具体的な戦略をたてやすく、長年のファンから厚く支持されているレポートです。
そんなワカバヤシレポートで使われているチャートは、モノクロカラーを基調にした伝統的なデザインが特徴です。
またレポートではトレンドラインが多用されていますが、背景デザインがシンプルなためラインが見やすくなっています。
このモノクロデザインはベテランのアナリストに愛用されている例も多いので、他のレポートやニュースと併用するときも違和感なく見られるというメリットもあります。
「ワカバヤシレポート」風チャートの作り方
まず全体設定では背景に白を選択、目盛線を「ヨコ目盛線」のみ選択します。
次に「チャート」をクリックして、
・ローソク陽線(枠)→黒
・ローソク陽線(塗)→白
・ローソク陰線(枠)→黒
・ローソク陰線(塗)→黒
と設定します。
これでワカバヤシレポート風チャートの完成です!
表示のメリハリがはっきりしているので騰落がわかりやすく、また相場分析の教科書でも使われることが多いので馴染み深いという方も多いかもしれません。
レポートと同じくトレンドラインを引いてみると、内容をより深く理解できるようになる
「FX Weekly Technical Report」風チャート
「FX Weekly Technical Report」は為替・債券のチーフディーラーとして活躍してきた井上義教さんが執筆するレポートです。
未来の値動きを予測する独自の手法、「チャートリーディング」を駆使した主要通貨ペアのトレードアイディアが特に人気を博しています。
注目の通貨ペアを中心に明確なアドバイスが記載されているので、日々の売買戦略に悩むトレーダーの心強い味方となっています。
FX Weekly Technical Report
※原則毎週月曜に配信
こちらのレポートで使われているチャートでは目盛線をあえて表示せず、シンプルな背景にすることで移動平均線などのテクニカル指標を見やすくしています。
また、ローソク足のカラーはネオチャート標準でもある青・赤を採用し、騰落を色で判別できるようにしています。
FX Weekly Technical Report風チャートの作り方
全体設定では背景色を白に、目盛線はすべてチェックを外します。
次に「単純移動平均」をチェックして、短期・中期・長期を選択します。
移動平均の数値は、
・短期→5
・中期→20
・長期→75
と設定します。(※1)
さらに下部テクニカル1は「MACD」を選択します。
これでFX Weekly Technical Report風チャートの完成です!
実際のチャートを使うと過去の値動きを含めて俯瞰してチェックできます。
レポートを読むだけでは気づかなかった変化を読み取ることで、自分で分析する手がかりをつかむこともできるでしょう。
慣れてきたら「FX Weekly Technical Report」で扱っていない通貨にチャレンジしてみてもいいかもしれません。
チャートを併用しながらレポートを読むと過去の値動きも参照できて便利
「外為トゥデイ」風チャート
「外為トゥデイ」は外為どっとコム総研が2009年から発行しているレポートです。
外為トゥデイ
※原則毎営業日配信
前日の主な政治・経済イベントや値動きを簡潔にわかりやすく伝えるデイリーレポートです。
チャート上の吹き出しと出来事を記した記事がリンクしているので、どの要素がどの通貨ペアに影響しているのかを把握しやすくなっています。
その日の見通しや想定レートも掲載しているので、トレードにも即活用できる実用性も備えています。
こちらで使われているチャートは青と白を基調としており、目盛線は12時と24時のみを表示させています。
外為トゥデイ風チャートの作り方
「全体設定」では背景色を白に、目盛線は「タテ目盛線」「ヨコ目盛線」のみチェックします。
次にチャートの項目では、
・ローソク陽線(枠)→黒
・ローソク陽線(塗)→白
・ローソク陰線(枠)→黒
・ローソク陰線(塗)→青
と設定します。
これで外為トゥデイ風チャートの完成です!
この伝統の外為トゥデイチャートにはどんな秘密があるのか、外為どっとコム総研の神田調査部長にベレーちゃんが直撃しました!
ベレーちゃん「で、バイト代は?」
外為トゥデイチャートの秘密
こんにちは!ベレーちゃんです
またおまえか
そうなのだ!「外為トゥデイ」で使っているチャート、もちろんドエライ秘密があるんですよね?
ないけど?
あー企業秘密ですよね。オトナの事情なのだ~
ほんとだって むかし外為どっとコムで提供していたFX Vision(※2)のデザインを引き継いだらこうなったんだよ
えっ、そんな理由!?
あとは外為カラーを意識したとか?よく知らんけど
テキトーすぎるのだ!
もういい?忙しいんだけどね(カタカタ)
もうひとつだけ!レポートのチャートが「30分足」っていうのは意味あるんですか?
最初は60分足にしようという話もあったんだけどねえ でも経済指標はだいたい30分刻みで予定されてるでしょ?
そういえば米雇用統計は21:30なのだ
そうそう、だから30分足だと出来事があったときの吹き出しを付けやすいんだよ
なんと、ちゃんと意味があったのだ!
30分足って普通はあまり見ないかもしれないけど、イベントを細かくチェックしながら1日の値動きも追いたいというときにはいいかもね
みんなにもおすすめするのだ~
じゃあそういうことで(カタカタ)
あ、そのチャートは!!
ちょっと、雰囲気とか色とかぜんぜん違うんですけど!?
あー、オレ自身はあんまこだわらないから(カタカタ)
ダメだこの人、企画とか空気とか全然読まない!うわーん!
Pickup編集部より
「弘法筆を選ばず」のことわざで知られる弘法大師ですが、じつは「能書は必ず好筆を用う」(性霊集・巻四)という言葉を残していて、道具には特段のこだわりがあったとか。
筆と同じように、トレーダーにとってチャートはトレードに欠かせない大事な道具です。
デフォルト設定のままでも良いのですが、息抜きのつもりで少し設定を変えてみると劇的な変化を体感することができるかもしれません。
自分に合ったデザインを見つけて、さらに効率よく分析してくださいね。
※1 出所:「チャートリーディング マスター講座」(外為情報ナビ・外為動画)
※2 FX Visionは2013年10月25日(金)をもちましてサービスを終了しました。
外貨ネクストネオ操作マニュアル