
「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
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『最新のドル/円相場を解説』
最新のマーケット情報まとめ
<イラン情勢の終結期待と先行き不透明感が交錯>
本日のドル円相場は159円台半ばへ上昇する展開となった。今日の安値からおよそ1円程度の上昇であり、その主な背景となっているのがトランプ大統領による演説の内容だ。
演説に先立ち、イランの大統領はアメリカ側に対して「米国との間に敵意はない」というメッセージを伝えていた。
しかしトランプ大統領は演説の中で、「迅速かつ決定的な勝利を収めた」「イランでの任務の完了が目前に迫っている」と述べた上で、「イランを石器時代に戻してやる」「今後2〜3週間でイランに極めて厳しい打撃を与える」と強硬な姿勢を明確にした。この発言は、終結に向かう可能性を示す一方で、それまでの間に攻撃がさらに激化するリスクを強く示唆するものであり、市場はこれを受けてリスクオフのドル買いで反応した。イランも「米国の要求は過激で理不尽である」「あらゆる事態に備えている」とのメッセージを発しており、対立の激化と報復合戦への警戒感が高まっている。
原油市場でもこの動きが顕著に表れており、WTI原油は10時前に97ドル台だったものが、演説後には106ドル台まで約10ドルの急騰を見せた。60分足チャートではダブルボトムを形成後に直近高値付近まで到達しており、この水準を上抜けると120ドル付近が視野に入る。原油高が続けばドル買い圧力もさらに強まり、ドル円の一段高につながる可能性がある。
ドル円のテクニカル面では、本日159円47銭付近まで上昇後はレンジ相場となっており、このレンジを上下どちらにブレイクするかが当面の焦点となる。上方向であれば160円を視野に入れた展開となるが、160円台では為替介入への警戒感から神経質な値動きが想定される。日本政府による円安牽制や介入が行われる可能性もあるため、160円突破後の動向には特に注意が必要だ。仮に直近高値160円46銭を上抜けた場合は161円台、さらにはそれ以上の水準も視野に入ってくる。
一方、今日の経済指標としては21時30分に新規失業保険申請件数と貿易収支の発表が予定されているが、3月以降はイラン情勢がメインの相場材料となっているため、予想を大幅に外れる数字でない限り市場の反応は限定的とみられる。また20時30分にはチャレンジャー人員削減数も発表予定であり、前回はマイナス71.9という数字で若干の値動きがあったことから、こちらも発表時の動きには注意しておきたい。
総じて、本日の相場は引き続きイラン情勢をめぐるヘッドラインに左右される一喜一憂の展開が続くと見られる。160円台における為替介入リスクとイラン情勢の行方を両にらみしながら、慎重にマーケットを見極めていく必要がある。
<ドル/円チャート 15分足>

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外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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