
「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
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『最新のドル/円相場を解説』
最新のマーケット情報まとめ
<イラン情勢の終結期待と先行き不透明感が交錯>
本日のドル円相場は、イラン情勢をめぐる終結への期待と根強い先行き不透明感が入り混じる展開となっている。 トランプ大統領は「2〜3週間以内にイランから撤退する。合意があろうとなかろうと撤退する」と明言しており、イランのペゼスキアン大統領も「保証があれば戦争を終わらせる準備がある」と発言したことから、市場ではそろそろ終結に向かうのではないかという期待が高まり、ドル売りの動きが見られている。
ただし、楽観視できない材料も多い。イスラエル革命防衛隊は本日4月1日より中東全域でアメリカのハイテク企業への攻撃を開始すると警告しており、UAEがホルムズ海峡を武力で解放する意向を示していることも伝わっている。トランプ大統領自身も「イランの核兵器保有が不可能と判断した時点で撤退する」と述べており、それまでの間は大規模攻撃の可能性が十分に残っている状況だ。
値動きとしては、14時頃からドル売りが強まり、ドル円は下押し圧力がかかっている。イスラエルがイランに対する「大規模攻撃の完了」を表明したことがドル売りの一因となったが、これが先を見越した表明なのか、現在進行中の攻撃の完了を指すのか定かではない。ドル円は60〜70銭程度下落しているものの、158円台は維持している。今後、イラン情勢の悪化を示すヘッドラインが流れれば、有事のドル買いや原油高を背景としたドル買いが再び強まる可能性があり、引き続きヘッドラインに振り回される展開が予想される。
<明日の注目イベント>
日本時間2日午前10時より、トランプ大統領がイラン情勢について国民向けの演説を行う予定だ。これまでの言動からは「勝利宣言」的な内容になるとの見方もあるが、演説の内容次第では今後のイラン情勢の見通しに直結し、ドル相場に大きな影響を与える可能性があるため、最大の注目イベントとなっている。
<本日の米経済指標>
本日は重要な米経済指標が三つ発表される。21時15分に3月ADP雇用者数(予想4.0万人、前回6.3万人)、21時30分に2月小売売上高(総合前月比+0.5%、自動車除く+0.3%と伸び加速の予想)、23時に3月ISM製造業景況指数(予想52.3、前回52.4)が予定されている。3月の指標はイラン情勢が悪化している局面を反映したデータとなることから、結果への注目度が高い。発表時には相応の値動きが見込まれるため、注意が必要だ。
<ドル/円チャート 15分足>

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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界で経験を積み、2017年10月に外為どっとコムへ入社。サポートセンター業務に従事した後、2022年2月より現職。テクニカル分析を中心に、為替相場・金融市場の調査・分析や個人FX投資家向けの情報発信を行っている。
テレビ東京「モーサテサタデー」にコメンテーターとして出演。ストックボイスTVでの解説をはじめ、各種メディアへの出演・コメント実績を持つ。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』ではドル円・ユーロ円の見通しを連載。


