
執筆日時:2026年2月12日 13時50分
執筆者 :株式会社外為どっとコム総合研究所 小野 直人

※チャート:ドル/円-5分足 外為どっとコム「ネオチャート」
雇用情勢持ち直しでFRBの次回利下げ期待後退、ドル円は激しく振幅
2月11日に発表されたアメリカの1月非農業部門雇用者数(NFP)は13.0万人と、市場予想の7.0万人を大幅に上回ったほか、失業率も4.3%へ低下。米雇用市場の持ち直しの兆候を確認する結果となりました。
民間サービスでは教育・ヘルスケアが依然として好調だったほか、製造業も増加に転じるなど、幅広い分野で雇用者が増加しました。今回の雇用統計を受けて、これまで労働市場の鈍化を理由に実施してきた利下げは当面先送りされるとの見方が優勢となりました。短期金利市場で予想される次回利下げ時期は7月以降へ移っています。
当日の各市場の反応
【為替市場】
強いNFPや失業率低下を受けて米ドル/円は154.641円まで上昇したものの、突如まとまった金額のドル売りが持ち込まれ、152.825円まで急落。
下押しの反動から買い戻しが強まり米ドル/円は154.00円手前まで戻したものの、衆議院選挙での自民党圧勝を受け、高市政権が財政規律に配慮しつつ財政・経済運営を行うとの観測から円を買い戻す流れが継続し、米ドル/円は152.555円まで下落しました。
【株式市場】
米主要3指数はまちまち。雇用統計の結果を受けて上昇して始まったものの、徐々に追加利上げ期待の後退が意識されて、上昇幅を縮めました。
- ダウ平均:前日比 -0.13%(-66.74)で 50,121.40ドル
- ナスダック総合:前日比 -0.16%(-36.01)で 23,066.47
- S&P500種株価指数:前日比 -0.0049%(-0.34)で 6,941.47
【金市場】
金スポット相場は上昇。一時5019ドル付近まで下落したものの、イラン情勢をめぐる地政学的リスクや米ドル下落を受けた買いが優勢となり、NY時間後半に5098ドル付近まで上昇しました。

※チャート:左上から横に米国S&P500、米国D30、日本N225、金スポット、5分足 外為どっとコム「株価指数・商品CFDチャート」
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