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金(ゴールド)の上昇はいつまで?5000ドルを目指す序章か(XAU/USD 市況と分析)2025/12/24

 

この記事の内容

直近、金価格の上昇が加速しています。米国とベネズエラの情勢が緊迫してきたこと、またFRB(米連邦準備制度理事会)が2026年も利下げを継続する見通しであることなどがその要因です。テクニカル分析の視点からも、上昇トレンドに死角が無いのかを点検します。

金スポット テクニカル分析(日足/SMA10・RSI9)

金スポット日足チャート(

保ち合い上抜けで新展開へ…金スポット、現在の状況は

長らく続いた「三角持ち合い」の調整局面をついに上方向へブレイクしました。10月につけた高値(4,381ドル近辺)を超え、現在は4,500ドル台近辺で力強い陽線を形成しています。日足の短期移動平均線(SMA10)は明確に上向きで推移しており、ローソク足がその直上にあるという、強い上昇トレンドを示しています。

テクニカル指標が示すもの

  • SMA10との関係:価格はSMA10の遥か上方に位置しており、完全な上昇トレンド(パーフェクトオーダー)を示唆しています。SMA10が鋭角に上昇している間は、押し目買い意欲が非常に強い状態です。
  • RSI(9)と過熱感の判断:日足RSIは75を超え、高値圏での推移となっています。しかし、週足RSIに目を向けると、過去の強力な上昇局面(9月頃など)ではRSIが75〜80を超えてもなお価格が上昇し続けた実績があります。現状の数値(70〜75付近)は「売りシグナル」ではなく、むしろ「トレンドの強さが継続している証拠」と捉えるべきであり、過度に過熱感を恐れる必要はないと言えます。
  • N計算値:今回の上昇波動をN計算値(第1波の上昇幅を調整安値に加算)で算出すると、3,311ドル→4,381ドルの上昇幅(約1,070ドル)を、調整安値の3,886ドルに当てはめることで、理論的な上値ターゲットは「4,956ドル」付近となります。

今後のシナリオ

【上昇(メインシナリオ)】

三角持ち合いブレイクの勢いが継続する展開です。週足RSIが示す通り、モメンタムは非常に強く、短期的には青天井の様相です。まずは心理的節目の4,500ドルを試し、そこを通過点として、N計算値ターゲットである4,956ドルを目指す動きが想定されます。

【高値圏での揉み合い】

急騰の反動で一時的な利食い売りが入る展開。しかし、以前の抵抗線であった4,300〜4,350ドル付近、あるいはSMA10がサポートとして機能するため、大きな下落には繋がりにくいでしょう。RSIが75以上をキープしながらの横ばいは、再上昇へのエネルギー充填期間となります。

【調整・反落】

可能性は低いとみられるものの、今回の上値ブレイクがダマシに終わるケースです。4,300ドルを明確に割り込み、さらにSMA10を下抜けた場合は警戒が必要です。その場合、ブレイクの起点となった4,200ドル付近までの調整を余儀なくされますが、週足レベルのトレンドが崩れない限りは、深い押し目は再び買い場となる公算が高いでしょう。

参考:金スポットチャート(週足/SMA10・RSI9)

金スポット 週足チャート(出所 外為どっとコム)

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金(ゴールド)の上昇・下落を左右する主な変動要因

金(ゴールド)価格は、インフレ実質金利米ドル相場地政学リスク、そして中央銀行の動きなど、複数の要因が重なって変動します。ここでは、金価格が上昇しやすい局面と下落しやすい局面を整理し、金相場の見通しを立てる際のチェックポイントをまとめます。

上昇要因は次のとおりです。

  • インフレ期待が強まると、金が価値保存手段として選好され、買いが入りやすくなります。
  • 景気後退懸念や金融市場の混乱が広がると、安全資産として金への需要が高まりやすくなります。
  • 実質金利が低下すると、利息を生まない金の相対的な魅力が高まり、金価格を押し上げやすくなります。
  • 米ドルの価値が低下すると、ドル建てで取引される金が相対的に割安となり、金価格が上昇しやすくなります。
  • 紛争や政治不安など地政学的緊張が高まると、リスク回避の動きから金への資金流入が起きやすくなります。
  • 中央銀行が外貨準備として金を買い増す局面では、需給面の支えとなり、金価格の上昇要因になり得ます。

下落要因は次のとおりです。

  • インフレ率が安定または低下し、物価上昇への警戒が後退すると、金への投資需要が弱まりやすくなります。
  • 景気が安定し、株式などリスク資産への投資が優勢になると、安全資産である金の需要が減少しやすくなります。
  • 実質金利が上昇すると、金以外の金利収入が得られる資産が相対的に有利となり、金価格の重しになりやすくなります。
  • 米ドルが強含む局面では、ドル建て金価格が押されやすく、金相場が下落しやすくなります。
  • 地政学的緊張が緩和し、リスク回避姿勢が後退すると、金への資金が流出しやすくなります。
  • 中央銀行が金を売却して市場供給が増える場合、需給が緩み、金価格の下落要因になり得ます。

これらの要因は単独で作用するとは限らず、複数が同時に起きることで金相場のトレンドが形成されます。金(ゴールド)のテクニカル分析とあわせて、マクロ要因を点検することで、相場観の精度を高めやすくなります。

 
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