
ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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ポンド(GBP)トレードに関わる現在までの相場トピック
本日15:00 英9月CPI発表!
・9月17日に発表された、英8月消費者物価指数(CPI)は市場予想通りに前年比+3.8%となり前月と同じ伸び率となった。CPIコアは予想通り+3.6%で前月(+3.8%)から伸び率は鈍化、サービスCPIは予想(+4.8%)や前月(+5.0%)を下回る+4.7%だった。
・10月16日に発表された英8月月次GDPは市場予想通り前月比+0.1%だった。8月14日に発表された英4-6月期国内総生産(GDP)は前期比+0.3%で市場予想(+0.1%)を上回った。
・10月14日に発表された英9月失業率は4.4%で前月(4.4%→4.3%)から上昇。6-8月週平均賃金(除賞与)は前年比+5.0%と市場予想や前月(+4.7%、+4.8%)から伸びが加速した。
・英9月製造業購買担当者景気指数(PMI)・改定値と9月サービス業PMI・改定値はそれぞれ46.2、50.8となった。製造業は速報値から変わらず、サービス業は速報値(51.9)から下方修正された(10月1日、3日)。
・9月18日の会合でイングランド中銀(BOE)は政策金利を4.00%に据え置いた。金融政策委員会(MPC)メンバーの9人中7人が据え置きを支持、2名が25bp(0.25%ポイント)利下げを支持した。
今日のポンド(GBP)トレード メインシナリオ
英CPIがBOEの利下げペースを鈍化させる?
英国では2022年11月にインフレ率が前年比+11.1%まで上昇し、その後2024年9月には+1.7%までインフレの勢いは鈍化した。インフレの鈍化を受けて、英中銀(BOE)は昨年8月に利下げを開始し、その後は1会合おきに利下げを実施して、政策金利は5.25%から4.00%まで引き下げられた。ただ、インフレ率は+3.8%まで再加速している。本日発表の英9月CPIの市場予想は+4.0%となっている。トランプ関税の影響もあり、インフレ上昇リスクが意識されているため、市場はBOEの年内の追加利下げを40%ほどしか織り込んでいない。仮に英9月CPIが予想を上回る結果となれば、年内利下げ観測がさらに後退してポンドは買いで反応することになりそうだ。
なお、日本では昨日、高市新政権が発足。高市首相が積極財政を掲げていることから円が売られやすい地合いにある。
ポンド/円 最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント
15:00 英9月CPI
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」ではポンド/円は雨、ポンド/米ドルは晴れ。12時にポンド/円のRSIでシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】
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外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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