
【ドル円週間予想】調整下げの動き。
直近の日足は安値引けの大陰線で終えています。米中対立激化への懸念でリスク回避の動きが急速に強まりました。現状は先週初から始まった新たなドルの上昇トレンドの流れを変えていないことから、調整下げに留まる可能性ありますが、151.00-10の抵抗を下抜けて終えた場合は149~150円台の足元を固め直す動きが強まり易くなります。この場合でも148円を割り込んで終えない限り、調整下げの範囲内となります。一方で上値も、151円台後半から152円台半ばには本来中期的な上値抵抗があり、簡単には上抜けないポイントです。週初の下値トライに失敗して反発に転じても152円台半ばからの買いも慎重に臨む必要がありそうです。日足の上値抵抗が152.50-60,153.10-20にありますが、全て上抜けて終えれば調整下げが終了して、一段のドル上昇に繋がり易くなります。この場合でも長期的な上値抵抗が、154円台に控えており、155円は大きな壁となる可能性が高いと見ています。日足の上値抵抗は152.70-80,153.10-20,154.20-30に、下値抵抗は151.50-60,151.00-10,150.30-40,149.90-00,149.50-60にあります。21日、120日、200日移動平均線は148.83,146.53,148.10に位置しており、短期トレンドをサポート中です。可能性がやや低いと見ますが、148円を割り込んで終えた場合は短期トレンドを“ニュートラル”な状態に戻して下値リスクがやや高くなります。さらに、146.50-60の抵抗を下抜けて終えるか、値動きの中で146.00を下抜けた場合は“ドル弱気”に変化して下落余地がさらに拡がり易くなります。
一方直近の週足を見ると、前週足から大きく上寄りのスタートとなり、寄付き安値の陽線引けとなりました。この陽線が149.40-50にあった週足の上値抵抗をしっかり上抜けており、新たな上昇トレンド入りした形となっています。この陽線の上ヒゲが長く、上値トライに大きく失敗して押し戻された形となったことや、長期トレンドがまだ弱いため、反落の可能性にも注意が必要ですが、週足ベースで見た強い下値抵抗が149.60-70にあり、これを割り込んで越週しない限り、下値余地も拡がり難いでしょう。また、今年4月に付けた139.89を基点として下値を切り上げる流れにも変化なく、このサポートラインが146.50-60に位置しており、これを下抜けて越週しない限り、短気トレンドは“ドル弱気”に変化しません。下落した場合でも150円接近場面からのドル売りも慎重に臨む必要があります。今週の週足ベースで見た上値抵抗は152.20-30,153.00-10,154.10-20に、下値抵抗は151.00±10銭、149.60-70,149.10-20,147.80-90,146.50-60にあります。31週、62週移動平均線は146.53と148.59に位置しており、短期トレンドは“ドル強気”の流れを変えていません。
今週の戦略は、ドル買いは151.50-60で押し目買い。損切りは150.80で一旦撤退です。ドル売りは152.60-70で戻り売り。損切りは153.30で撤退です。これが付いた場合は154.10-20で再度戻り売り。この場合の損切りは154.70で撤退です。
上値は、152.40-50,152.70-80,153.10-20にやや強い抵抗が出来ており、全てをクリアし切れない可能性がやや高いと見ていますが、153.20超えで終えた場合は、大陽線の実体を切り返して上値トライの流れに戻します。この場合でも一段と強い上値抵抗が154円台に控えており、簡単には上抜けないでしょう。上値抵抗は153.60-70,154.20-30,154.60-70,155.00-10にあります。下値は、151.50-60,151.00-10に強い抵抗がありますが、全て下抜けた場合は、150.30-40,149.90-00,149.50-60にある抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。全て下抜けて終えた場合は、先週初に大きく空(マド)を空けた147.45~149.45の空間をどこまで埋められるか試す動きが強まり易くなります。可能性が低いと見ますが、146.50-60を下抜けて終えるか、146.00割れを見た場合は、短期トレンドが“ドル弱気”に変化してドルの下落幅拡大に繋がり易くなります。

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