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大口投資家の動向は?「日米金融政策会合を通過 円ネットロングは大幅に増加」【最新IMMポジション】2025/9/29

シカゴIMM通貨先物ポジションの推移から為替市場の全体的な状況と投資マインドを読み解きます。

執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉

目次

▼IMMポジション ドル/円
円ネットロング大幅に増加

▼IMMポジション ユーロ/ドル
ユーロネットロング減少

ドル/円

IMMポジション ドル/円

ポイント

【円ネットロング大幅に増加】
9月23日時点で円のポジションは、ドルに対して約8.0万枚の買い越し(ネットロング)。
ロングが大幅に積み増され、ショートが取り崩されたことから、ネットロングは前週から約1.8万枚増加した。
期間中のドル/円相場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の利下げ決定後に約2カ月ぶりとなる145.48円前後まで下落したが、日銀の金利据え置きを受けて一時148円台を回復した。終わってみれば日米の金融政策はドル/円の方向性を決定づけるイベントにならなかった。そうした中で投機筋はイベント前に一旦手仕舞った円買いポジションを再び構築したとみられる。

ユーロ/ドル

IMMポジション ユーロ/ドル

ポイント

【ユーロネットロング減少】

9月23日時点でユーロのポジションは、ドルに対して約11.4万枚の買い越し(ネットロング)。
ロングが小幅に取り崩され、ショートが積み増されたことから、ネットロングは先週から約0.3万枚減少した。
期間中のユーロ/ドル相場は、FOMCでの決定を受けて、約4年ぶりとなる1.19ドル台前半まで上昇したが、利下げ幅や追加利下げ予測が市場の想定の範囲内だったこともあり、上げ幅を縮小した。
節目となる1.20ドルが視野に入ってきたことによる高値警戒感などから、投機筋がユーロロングポジションを積み増すには至らなかったようだ。


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IMMポジション


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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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