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7月為替相場、株価安定が投資家をサポート 個人投資家、3カ月連続で利益獲得 【外為どっとコム総研FX投資家調査2025年7月】

 

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株式会社外為どっとコムの完全子会社である株式会社外為どっとコム総合研究所(以下、「外為どっとコム総研」、本社:東京都港区、代表取締役社長:竹内 淳)は、個人投資家の外為投資に役立つ外国為替情報の調査・研究を行なっております。今回、FX投資家の実態を調査しましたので、お知らせします。

7月為替相場、株価安定が投資家をサポート 個人投資家、3カ月連続で利益獲得 【外為どっとコム総研FX投資家調査2025年7月】

一般社団法人金融先物取引業協会 FX投資家動向まとめ

取引金額は約8.2%増加

金融先物取引業協会が8月15日に公表した資料によると、2025年7月の店頭FXにおける取引金額は1166兆円と、6月の1078兆円から約8.2%増加した。主要取引通貨ペアではUSD/JPY(米ドル/円)の取引額が約8.7%増加したほか、EUR/JPY(ユーロ/円)が約3.2%増加、GBP/JPY(ポンド/円)が約7.4%増加するなど、クロス円の取引が盛んだった。一方、EUR/USD(ユーロ/米ドル)は約5.4%減少した。また、月末時点の未決済ポジション合計は約8.8兆円で、前月比1.7%増加だった。

通貨別では、JPY(円)が1年1カ月ぶりに買い越しに転じた一方、USD(米ドル)は売り越しとなった。

取引金額上位5通貨ペアは、USD/JPY(米ドル/円)・EUR/JPY(ユーロ/円)・GBP/JPY(ポンド/円)・AUD/JPY(豪ドル/円)・EUR/USD(ユーロ/米ドル)の順。

取引金額とポジション計:協会まとめ
図1.取引金額とポジション計
(出所)金融先物取引業協会の「店頭FX月次速報」をもとに、当社が作成
左軸-取引金額、右軸-ポジション計
グラフ中のデータ単位は百万円

株式会社外為どっとコムFX投資家動向2025年7月

FX個人投資家、前月のJPY(円)売りポジションを利益確定

FX口座数が87万件を超える株式会社外為どっとコムの協力の下、2025年7月のFX投資家動向を調査した。

【調査概要】

調査対象:株式会社外為どっとコムのFXサービス「外貨ネクストネオ」利用者(約87万口座)
調査機関:株式会社外為どっとコム総合研究所
調査対象:調査期間中にFXサービス「外貨ネクストネオ」の新規口座開設およびFX取引をした顧客
調査期間:2025年7月1日6:00 ~ 2025年8月1日6:00
調査方法:対象期間中の取引データより抽出

(特定の個人を識別できないよう個人情報を匿名化した上で行っております。)

FX取引における実現損益

7月のFX取引において実現益を出した投資家の割合は58.1%と、6月の60.0%から低下した。一方で、実現損を出した投資家の割合は41.8%と、6月の39.9%から小幅に上昇した。その他の投資家は収支がゼロだった。米国の関税策、FRBの年内利下げを巡る思惑、本邦の政局が交錯して見通しへの不確実性は残ったものの、世界的な株価安定を受けたJPY(円)安進行で、6月にJPY(円)売りポジションを構築していた投資家の利食いが優勢となった。

取引参加者の損益:外為どっとコム
図2.取引参加者の損益

通貨ペア別取引者数

通貨ペア別取引者数のトップ10は、USD/JPY(米ドル/円)・TRY/JPY(トルコリラ/円)・AUD/JPY(豪ドル/円)・EUR/JPY(ユーロ/円)・GBP/JPY(ポンド/円)・EUR/USD(ユーロ/米ドル)・MXN/JPY(メキシコペソ/円)・NZD/JPY(NZドル/円)・ZAR/JPY(南アフリカランド/円)・GBP/USD(ポンド/米ドル)の順で、順位の入れ替わりはなかった。

相変わらずUSD/JPY(米ドル/円)がシェア1位を維持。また、TRY/JPY(トルコリラ/円)やMXN/JPY(メキシコペソ/円)、ZAR/JPY(南アフリカランド/円)は割安感から、スワップポイントを狙った買いポジションが増加した。

※現在の取引保証金額はコチラで参照いただけます。

通貨別取引者数:外為どっとコム
図3.通貨ペア別取引者数

平均取引数量

FX投資家の1注文あたりの平均取引数量は4.2万通貨(42 lots)と、前月の4.3万通貨(43 lots )から微減。前月と同様に不確実性の高い相場環境が続き、個人投資家のリスク許容度は十分に改善したとは言えない。平均取引量は1-3月に平均47.3 lotsまで上昇したが、それ以降はこれを下回った推移が続いている。

USD/JPY(米ドル/円)は、1 lotあたり6,100円の必要保証金(8/18時点、法人口座除く)がかかるため、1注文あたりの必要保証金額は約25万6,200円となる。TRY/JPY(トルコリラ/円)は、1 lotあたり200円の必要保証金(8/18時点、法人口座除く)がかかるため、1注文あたりの必要保証金額は8,400円となる。

※現在の取引保証金額はコチラで参照いただけます。

平均取引数量:外為どっとコム
図4.平均取引数量

口座の開設期間

取引をしたFX投資家の口座開設後の期間は、平均121カ月(10年1カ月)と、前月の118カ月から拡大した。

口座開設期間:外為どっとコム
図5.口座開設期間

FX投資の年齢分布

調査期間中にFX投資を行った投資家を年齢層別に見ると、50代が31.9%でトップ。次に40代が29.8%で続き、以下、60代の14.9%、30代の12.2%と続いた。ミドルシニア世代が7割を超える状態が続いている。

取引参加者の年齢構成取引:外為どっとコム
図6.取引参加者の年齢構成

FX口座開設者動向

新規にFX口座を開設した投資家は、30代が26.1%でトップとなった。続いて、40代の22.1%、50代の21.5%、20代の18.7%となった。

口座開設者の年齢構成口座:外為どっとコム
図7.口座開設者の年齢構成

まとめ

2025年7月の為替相場は、米国の関税政策、FRBの利下げ再開時期、本邦の政局の思惑が交錯し市場のテーマが絞り込めなかったものの、世界的なファンダメンタルズの底堅さから株価が堅調に推移したことで、リスクオンのJPY(円)売りが優勢となった。こうした動きを受けて、逆張りが中心となる個人投資家は6月に構築したJPY(円)売りポジションの買い戻しを優先して、利益確定を進めた。不確実性が高く振幅の大きい展開が続いているものの、中長期のテーマが定まっておらず、大きなトレンド形成に至っていないことで、個人投資家の取引スタンスに現状の相場環境はマッチしているようだ。


※過去の調査結果は、マネ育ch( https://www.gaitame.com/media/ )よりご参照ください。
「投資家調査」カテゴリー
https://www.gaitame.com/media/archive/category/FX%E6%8A%95%E8%B3%87%E5%AE%B6%E8%AA%BF%E6%9F%BB


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