
ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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ポンド(GBP)トレードに関わる現在までの相場トピック
本日15:00 英4-6月期GDP発表!
・7月11日に発表された英5月月次国内総生産(GDP)は前月比-0.1%で予想(+0.1%)を下回り、2カ月連続のマイナス成長となった。
5月15日に発表された、英1-3月期GDPは前期比+0.7%で市場予想(+0.6%)を上回った。
・8月12日に発表された英7月失業率は4.4%で前月(4.5%→4.4%)から横ばい。4-6月週平均賃金(除賞与)は前年比+5.0%と市場予想通り、前月と同じ伸び率だった。
・8月7日の会合でイングランド中銀(BOE)は政策金利を4.00%に25bp(0.25%ポイント)の利下げを実施した。金融政策委員会(MPC)メンバーの9人中4人が据え置きを支持、4名は25bp利下げを、1名が50bp利下げ支持し、2回目の投票で5名が25bp利下げを支持した。
・英7月製造業購買担当者景気指数(PMI)・改定値と7月サービス業PMI・改定値はそれぞれ48.0、51.8となった。製造業は速報値(48.2)から下方修正、サービス業は速報値(51.2)から上方修正された(8月1日、5日)。
・7月16日に発表された、英6月消費者物価指数(CPI)は前年比+3.6%で前月や市場予想(+3.4%)を上回った。CPIコアは+3.7%で前月や予想(+3.5%)から上昇し、サービスCPIは前月から横ばいとなる+4.7%だった(予想+4.5%)。
今日のポンド(GBP)トレード メインシナリオ
英GDPはわずかな成長予想 結果次第でBOEの利下げ判断への影響も
本日は英4-6月期国内総生産(GDP)・速報値が発表される。英国では個人消費がGDPの約6割を占めると言われている。同時期の小売売上高を見ると、4月は好天の影響もあり大幅に増加したが、その反動もあり5月は大幅な減少。期間を通じてみると、売上高はほぼ横ばいだった。個人消費が低迷したこともあり、英4-6月期GDPの市場予想は前期比+0.1%となっている。
英中銀(BOE)は7日の金融政策委員会(MPC)で25bp(0.25%ポイント)の利下げを行った。ただ、MPCメンバー9名中4名が金利据え置きに投票するなど、「タカ派的利下げ」だった。そのため、短期金利先物でみる年内の追加利下げは1回あるかないかといった状況だ。仮に英4-6月期GDPがマイナス成長に転じた場合にはBOEの年内追加利下げへの期待が高まりポンド売りで反応することになりそうだ。
ポンド/円 最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント
15:00 英4-6月期GDP
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」ではポンド/円、ポンド/米ドルともに雨。12時にポンド/米ドルのストキャスティクスでシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】
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- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
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外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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