シカゴIMM通貨先物ポジションの推移から為替市場の全体的な状況と投資マインドを読み解きます。
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所
目次
▼IMMポジション ユーロ/ドル
ユーロネットロング3週連続で増加
ドル/円
IMMポジション ドル/円
ポイント
【円ネットロング6週連続減少】
6月10日時点で円のポジションは、ドルに対して約14.5万枚の買い越し(ネットロング)。
ロングが取り崩され、ショートが小幅に積み増されたことから、ネットロングは前週から約0.7万枚減少。
期間中のドル/円相場は、米関税政策を巡る報道に一喜一憂しながらも、予想外の米5月雇用統計の好調な結果を受け、約1週間ぶりに145円台を回復した。
日銀の植田総裁が追加利上げに慎重姿勢を示したこともあり、投機筋の間で円に対する見通しに少しずつ修正が入っているようだが、米関税の落としどころが見えにくい中で、円ロングの手仕舞いは比較的小規模にとどまったようだ。
ユーロ/ドル
IMMポジション ユーロ/ドル
ポイント
【ユーロネットロング3週連続で増加】
6月10日時点でユーロのポジションは、ドルに対して約9.3万枚の買い越し(ネットロング)。
ロングが積み増され、ショートが取り崩されたことから、ネットロングは先週から約1.0万枚増加した。
期間中のユーロ/ドル相場はECBが7会合連続で利下げを決めたものの、ラガルド総裁が利下げ局面の終わりに差し掛かっているとの見解を示したこともあって、約1カ月半ぶりの水準となる1.15ドル台に一時接近。
ECBは7月以降利下げを停止する可能性があるとの見方が広がる中、投機筋はユーロ買いに動いたようだ。
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IMMポジション
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