動画で見通しを解説
S&P500:最新の見通し
市場の現状
• S&P500が大幅下落し、6000ポイントを割り込む展開
• イスラエルがイランの核施設を攻撃したことによるリスク回避の動きが原因
中東情勢の経緯と現状
• トランプ大統領が事前にイスラエルのイラン攻撃可能性について「差し迫っている、十分起こり得る状況」と発言
• アメリカ国民の退避を促す必要があると言及
• 今朝実際に攻撃が発生し、リスク回避の動きが加速
各国の対応状況
• アメリカ:攻撃への関与を否定
• イラン:「アメリカなしでは攻撃はできない」と主張し、両国への報復を準備
• イスラエルには既に100機程度を飛ばして報復を実施済み
• アメリカへの報復があれば、アメリカも反撃し中東情勢がさらに悪化する可能性
テクニカル分析
• 移動平均線がサポートとして機能している状況
• 日足ベースではまだトレンド転換の兆候は見られない
• 下落局面での押し目買いのポイントになる可能性もあるが、中東情勢を慎重に見極める必要
• RSIが70を割り込み、売り圧力が強まっている状況
• 基本的には買い目線は変わらないが、様子見が必要
来週の注目材料
•米中通商協議:トランプ大統領は合意成立と発表、習近平国家主席の承認待ち
- 承認されれば株式市場にとって好材料
- 修正が必要となればネガティブ要因
•FOMC:金利据え置きがほぼ織り込まれており大きな動きは期待薄
- パウエル議長の今後の利下げに関する見解に注目
投資戦略
• 中東情勢が落ち着くか、さらに悪化するかを見極めることが重要
• ファンダメンタルズとテクニカル分析の両面から買い場・売り場を判断
• 不透明感が株価の上値を抑える要因となる可能性
結論
中東情勢の緊迫化によりS&P500は大幅下落したが、テクニカル的にはまだトレンド転換には至っていない。イランのアメリカへの報復可能性や米中通商協議の行方など、複数の不確定要素が株価の重石となっている。投資判断は中東情勢の推移を慎重に見極めながら、ファンダメンタルズとテクニカル分析を総合的に判断して行う必要がある。
S&P500 チャート分析①(日足)
S&P500 チャート分析②(4時間足)
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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