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来週の為替予想(ユーロ/円 ポンド/円) 「緩和ペース鈍化がユーロやポンドを下支え、ポンド円はダブルトップ回避」ハロンズ FX 2025/6/8 #外為ドキッ

 

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人
執筆日時 2025年6月6日 13時30分

緩和ペース鈍化がユーロやポンドを下支え、ポンド円はダブルトップ回避

ユーロ/円・ポンド/円、リスクオンで底堅い展開

ユーロ/円・ポンド/円は、前半は米ドル安・円高の乱気流に揉まれて方向性が定まらず、ユーロ/円は162.799円から164.240円、ポンド/円は192.731円から195.236円の間で振幅しました。しかし、米中合意の話題で投資家リスクセンチメントの改善を受けて、ユーロ/円は164.677円、ポンド/円は195.477円までレンジ上限を広げました。

(各レート水準は執筆時点のもの)

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※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

ECBは利下げペース鈍化、英中銀は段階的利下げ

利下げ実施後に会見したラガルドECB総裁は「利下げサイクルは最終局面に差し掛かっている」との認識を示しました。貿易を巡る不確実性が企業の投資や輸出を押し下げ、成長は依然として下方向にあるものの、防衛やインフラ分野への政府支出が今後の成長を支える期待もあり、見通しに対して悲観的ではないようです。まだ追加利下げの可能性を完全に排除できませんが、少なくとも利下げペースの減速が見込まれる中で、ユーロは支えられそうです。ただし、拡張的な財政政策に対する不安も燻っています。イタリア・フランスなどEU加盟国の3分の1が財政ルールに抵触していると、EUの執行機関から指定されています。財政赤字のGDPに占める割合を3%以下に抑えるルールだが、違反した国は公共財政に関する厳しい監視を受けることになります。直ちにではないにしても、今後、財政規律のために防衛・インフラ投資計画が思うように進まないほか、これらの国々への締め付けからEU諸国の不協和音が拡大し、ユーロの上値を抑制する場面も出てきそうです。

また、英国では5月サービス部門PMI改定値は50.9となり、景況拡大・悪化の分かれ目となる50を再び上回り、米国と英国との間の関税問題が後退する中で、経済成長への期待が高まりつつあります。しかも、人件費などのコスト高でサービスインフレの高止まりが見込まれる中で、英中銀の段階的な利下げが既定路線であるため、ポンドは底堅い推移が続くとみられます。来週発表される、ボーナスを除く平均収入の動向に着目したいです。

ポンド/円、ダブルトップ回避で底堅さ増す(テクニカル分析)

ユーロ/円は、200日移動平均線や日足一目の雲を支えにして、底堅い推移が続いています。163.42円付近で推移する21日線にサポートされて戻りを試す格好からは、前回の高値165.216円超えが期待できる状況とみられます。21日線付近へ下げたところは、押し目買い目線で対処したいと考えます。逆に21日線を割り込んだ場合は、一旦ポジションを決済して、200日線付近まで下げてくるまで待ちたいと考えます。

また、ポンド/円も底堅い展開を続けています。懸念されていたダブルトップ形成も、200日線付近で反発して回避しています。もう一度196.411円の直近高値超えをトライするムードが醸成しているように見受けられます。このレベルを突破できれば、5月22日安値の191.898円を起点とする、フィボナッチエクスパンションの100%レベルである197.148円や、150%レベルである199.356円が次のレベルとして意識されます。

【ユーロ/円チャート 日足】

EUR/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「TradingViewチャート」
予想レンジ:EUR/JPY:161.000-166.000

【ポンド/円チャート 日足】

GBP/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「TradingViewチャート」
予想レンジ:GBP/JPY:192.000-198.000

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スケジュール

外為どっとコム「経済指標カレンダー」

一言コメント

40億年~50億年後の天の川銀河とアンドロメダ銀河の衝突は不可避と見られていましたが、最新の調査ではその確率が五分五分になったそうです。宇宙(そら)だけに、雲をつかむような数字ですね。

 
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