
「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
X(Twitter) : https://twitter.com/gaitamesk_ueha
最新のマーケット情報まとめ
現状分析
- ドル円相場は149円台へ上昇する展開
- 2025年春闘の第1回回答集計結果が発表され、賃上げ率は5.46%(要求は6.09%を下回る)
- 円が売り戻される展開に
- 現在は上値抵抗線を突破したが伸び悩んでいる状況
チャート状況
- 日足チャートでは10日線を突破したが、終値での確認が重要
- 4時間足チャートではダブルボトムを形成、148.40円ネックラインを抜けて上昇
- 目先のターゲットは149.20〜149.40円付近
- 終値で20日移動平均線を突破できれば持ち直しの動きが強まる可能性
本日の注目点
- 23時00分にミシガン大消費者信頼感指数・速報値が発表予定
- 前回64.6に対して低下予想
- 結果次第でドル相場への影響が出る可能性
来週の重要イベント
★FOMC(米連邦公開市場委員会)
- 政策金利は据え置きがほぼ確実視
- 四半期に1度発表される政策金利見通し(ドットチャート)が焦点
- 前回(12月)は2025年内に2回の利下げ見通し
- 市場は年内3回の利下げを織り込み中
- 2回のままならドル買い材料、3回に修正ならドル売り材料の可能性
- パウエル議長の記者会見内容も重要
★日銀金融政策決定会合
- 政策金利は据え置きがほぼ確実視(1月に利上げ済み)
- 市場は次の利上げを7月メインで予想(6月は半々、一部は5月も)
- 植田日銀総裁の記者会見で次の利上げとの距離感に注目
- 春闘結果を受けて、今後の賃金・物価動向に関する発言が重要
★その他の注目点
- トランプ政権の関税政策と各国の対抗措置
- 鉄鋼・アルミ関税に対してEUとカナダが対抗措置を発表
- 貿易戦争懸念の高まりによるリスク回避の動きに注意
テクニカルポイント
- 149円台を終値で突破できれば反発基調を強める可能性
- 20日線突破でさらに強まる
- 上値ターゲットは、突破した場合149.40円付近、さらに上昇なら151.30円
- 148円を再び割り込むと下値リスクが高まる
- 下値は146円台がサポートラインだが、終値で下抜けると145円、さらには142円も視野に
結論
ドル円相場は現在149円台で推移しているが、本日の終値と米経済指標の結果が今後の方向性を左右する。来週はFOMCと日銀会合という重要イベントが控えており、特にドットチャートの修正と植田総裁の発言内容が焦点となる。現状では上値を試す可能性があるが、トランプ政権の関税政策による不透明感も継続しており、状況次第では下値リスクも残る展開。
お知らせ
「UsUP(ユーズアップ)リスト」では、FXトレードの考え方などをお伝えしています。無料でダウンロードすることができます。FX口座ログイン後に「マイページ」に入っていただき、会員限定コンテンツ集からダウンロードが可能です。ぜひご活用ください。
『最新のドル/円相場を解説』
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界で経験を積み、2017年10月に外為どっとコムへ入社。サポートセンター業務に従事した後、2022年2月より現職。テクニカル分析を中心に、為替相場・金融市場の調査・分析や個人FX投資家向けの情報発信を行っている。
テレビ東京「モーサテサタデー」にコメンテーターとして出演。ストックボイスTVでの解説をはじめ、各種メディアへの出演・コメント実績を持つ。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』ではドル円・ユーロ円の見通しを連載。


