ニュースで急騰したところを売りポジション、などが有効では【マット今井 実践トレードのつぼ】
収録日：2025/3/13
元邦銀ディーラーの今井雅人氏が現状の世界経済を詳細に分析し、今後の為替相場動向まで踏み込み見通しを示します。
動画要約・まとめ
市場状況
現在の市場はジェットコースターのような乱高下を見せている
トランプ大統領の言動によってマーケットが振り回されている状態
リスクオン要因とリスクオフ要因が混在している
リスクオン要因
ウクライナ停戦問題：ウクライナがアメリカ側の停戦条件を承諾（ロシアは未回答）
地政学リスクの緩和につながる
ユーロ通貨にとってプラス材料となっている
リスクオフ要因
関税問題：トランプ政権の関税政策
カナダに50%の関税をかけると発言してから撤回
ヨーロッパへの関税検討とヨーロッパ側の報復示唆
世界経済縮小の懸念材料
通貨市場の状況
ドル円：149円台まで上昇した後に下落
IMM（国際通貨市場）ではエンロング（ドル円ショート）ポジションが蓄積
ユーロ円：162円台まで上昇
ユーロドル：1.09台まで上昇、ショートカバーの買いの力が弱まりつつある
アメリカのCPIが弱く、利下げムードが出ている
トレード戦略アドバイス
上昇したところで売る戦略がいまは「安全」ではないか
特にクロス円とドル円
ショートカバーが起きているところで逆にショートを作る
ユーロドルは高値が見えてきた可能性（1.10までは届かないと予測）
ニュースで急騰した後を狙ってトレードする方が安全
結論
トランプ政権の言動により市場は非常に不安定な状態（チョッピーな状態）が続くと予想される。ポジションの蓄積も相場の動きに影響を与えているため、上昇局面での売り戦略と、ニュースによる急変動後を狙ったトレードが推奨される。特にドル円やユーロ円、ユーロドルについては高値圏での売りが有効だと考えられる。
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株式会社マットキャピタルマネージメント 代表取締役今井雅人 氏
1962年生まれ、岐阜県下呂市出身。上智大学卒業後、1985年に三和銀行入行、1987年よりディーリングの世界に入る。1989年から5年間シカゴに赴任、その間多くの著名トレーダーと出会う。日本に戻ってからは為替部門に従事。2004年3月までＵＦＪ銀行の為替部門の統括次長兼チーフディーラーを勤めていたが、同年４月に独立。内外の投資家にも太いパイプを持ち、業界を代表するトレーダーとして活躍するが、2009年8月第45回衆議院選挙に立候補し、初当選。現在は、経済アナリスト活動など多忙な毎日を送る。元東京外為市場委員会委員、東京フォレックスクラブ理事歴任。株式会社マットキャピタルマネージメント代表取締役。
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