【ユーロ円週間予想】上値トライの動き。下値リスクを残した状態。
直近の日足は前日の陰線の値幅内に実体を置く陽線引けとなり、続落を食い止めています。単体では上昇エネルギーの強いものではありませんが、下値を切り上げる流れを維持していることや、4手前の大陽線が短期トレンドに変化を生じさせており、反落しても深い押しにもまだ繋がり難いと見られます。一方で直近の陽線が160.60-70の日足の抵抗にぶつかって押し戻されていること、昨年7月に付けた175.42と1月に付けた直近高値164.08を結ぶトレンドラインが161.50-60に、昨年10月に付けた166.60と12月に付けた164.90を結ぶトレンドラインが162.90-00に位置しており、これらを全て上抜けて終えるまでは、上値余地も拡がり難く、下値リスクにも注意が必要です。また、上値トライに失敗して、159円を割り込んで終えた場合は3手前の陽線の実体を下抜けたことにより、日足の形状が悪化して、下値リスクが点灯します。この場合は急伸時に素通りした156~158円台の下値抵抗の強さを確認する動きが強まり易くなりますが、156.00前後に強い下値抵抗が出来ており、155.50以下で終えない限り、突っ込み売りにも注意が必要です。一方で中期トレンドがまだ弱く、日足が163円台に乗せて終えるか、週足が162円台に乗せて越週するまでは、下値リスクを残した状態です。日足の上値抵抗は160.60-70,161.10-20,161.50-60,162.20-30,163.00-10に、下値抵抗は159.50-60,159.10-20,158.00-10,157.00-10にあります。21日平均線は158.01に位置しており、短期トレンドをサポート中ですが、120日、200日線は161.43と163.17に位置しており、これらを上抜けておらず下値リスクを残した状態です。
一方直近の週足を見ると、前週足から大きく上寄りのスタートとなり、大陽線で終えています。2手前の大陰線をしっかり切り返しており、強い上昇エネルギーが働いた状態ですが、現状は昨年7月に付けた175.42を基点とするレジスタンスラインが161.40-50に位置しており、これをしっかり上抜けて越週するまでは“ダマシ”に終わる可能性があります。一方で、155.80~166.00の週足の横サポートを守っており、これを実体ベースで下抜けて越週しない限り、下値余地も拡がり難い状態です。今週の週足ベースで見た上値抵抗は160.60-70,161.40-50,163.00-10に、下値抵抗は159.20-30,157.80-90,156.00-10,154.40-50にあります。31週、62週移動平均線は160.95と163.17に位置しており、これらを上抜けきれておらず、下値リスクを残した状態です。
今週の戦略は、ユーロ買いは159.50-60で押し目買い。損切りは158.80で一旦撤退です。売りは様子見か163.00-10まで引きつけて。損切りは163.50で撤退です。
上値は、160.60-70にやや強い抵抗が出来ていますが、これを上抜ければ、161.10-20,161.50-60,161.70-80,162.20-30,162.50-60,163.00-10の抵抗をどこまでクリア出来るかトライする動きへ。163円台に実体に実体を乗せて終えれば、短期トレンドが“強気”に変化して164~165円台をトライする動きが強まり易くなります。下値は、159.90-00に軽い抵抗が、159.50-60,159.10-20にやや強い抵抗が出来ていますが、159円台を維持出来ずに終えた場合は下値リスクが高くなり、158.70-80,158.30-40,157.80~158.00,157.60-70,157.00-10にある強い抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。可能性が低いと見ますが、156円台を割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯、155.50以下で終えるか、155円を再び割り込んだ場合は新たな下落リスクが生じて150円方向への新たな下落リスクが生じます。
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