「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
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今日のドル円 テクニカル分析で環境認識(動画の内容 ポイントまとめ)
1. 昨日の市場の動き
- DeepSeekショックによる影響
- 中国のAIスタートアップ企業DeepSeekがリリースした生成AIが、米国AIビジネス市場への影響がするのではという懸念が出てきた
- ドル円は高値から約2.5円の下落を記録
- 特にAI関連株に大きな影響(NVIDIAは10%以上の下落)
- これまでのAIバブルによる株価上昇の反動で、利益確定売りが出やすい状況
- S&P500は下落、ただしNYダウ平均の下落は比較的軽微(ハイテク株中心の売り)
2. トランプ大統領発言の影響と今後の展開
- 関税に関する新たな発言(2.5%以上の関税を望む)が市場を動かす
- インフレへの警戒感からドル買いが強まる
- 今後も関税に関する具体的な発言が出る可能性が高く、その都度ドル買いが強まる可能性
3. テクニカル分析の詳細
- サポートライン:80日線が下支えとなり、そこから反発
- レジスタンス:10日線が上値抵抗として機能
- 上値ポイント:156円台後半(156.50-156.70円付近)
- 20日線が156.70円付近に位置し、重要な節目に
- レンジ取引の予想範囲:
- 下限:154.70-155.00円
- 上限:156.50-156.70円
- 昨日の大きな下落は「行き過ぎ」との見方も
4. 本日の注目イベント
- 22時30分:米12月耐久財受注発表
- 24時00分:米消費者信頼感指数の発表
- いずれも大きな相場変動要因とはならない可能性が高いが、一定の反応は予想される
5. 明日以降の注目点
- FOMCを控えており、新たな相場の方向性が示される可能性
- それまでは様子見ムードの中でのレンジ取引が続く見通し
今後の展望と取引戦略:
1. 短期的な見通し
- 現状は持ち直しの動きが強く、156円突破の可能性
- トランプ発言を受けてドル買いの展開
- レンジ上限を試す展開も予想される
2. リスク要因
- 155円台への戻りの場合、レンジ下限を試す可能性
- 米株価動向、特にテクノロジー関連株の動きに要注意
- 世界的な株式市場の変動による影響
3. 取引アプローチ
- チャートの形状、値動きの勢い、市場の流れを総合的に判断
- レンジ内でのポジション取りが基本戦略
- 156円突破時の買い場を探る
- 155円台での反落時は下値リスクに警戒
結論:
ドル円は当面154.70-156.70円のレンジ内での取引が続く見通し。株価動向とトランプ氏の関税に関する発言が主な材料。FOMCまでは大きな方向性が出にくい環境だが、レンジ内での取引機会を探る。特に156円後半突破時の上昇トレンドに注目しつつ、155円台での反落時は慎重な対応が必要。テクニカル分析と外部要因を総合的に判断しながら、リスク管理を徹底した取引が推奨される。
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『最新のドル/円相場を解説』
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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