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1/16 FX NEWS「ドル円下落 瀬戸際の156円|日銀・米CPIで2段下げ」YEN蔵 #外為ドキッ

 

配信期間が終了しました。
最新動画は【外為マーケットビュー】で公開しています。

ドル円下落 瀬戸際156円【外為マーケットビュー】

動画配信期:公開日から2週間

外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。

市場予想動画の要約・まとめ 

昨日の外国為替市場では、2つの重要なイベントによってドル円相場が大きく下落しました。
まず、東京時間午後に植田日銀総裁の発言が市場に伝わりました。日銀の支店長会議での報告で賃上げに関して前向きな話が多く、来週の日銀金融政策決定会合で利上げについての議論と判断を行うという内容でした。この発言自体は直接的な利上げ示唆ではありませんでしたが、為替市場は敏感に反応し、ドル円は157円台後半から一時157円を割り込む水準まで下落しました。

次に、米国のCPI(消費者物価指数)の発表が市場を動かしました。総合指数は前月比0.4%(予想通り)、前年比2.9%(予想通り)と、3カ月連続で上昇を記録。しかし、注目すべきはコア指数(変動の大きい食品とエネルギーを除く)の動向です。前月比0.2%(予想0.3%)、前年比3.2%(予想3.3%)と予想を下回り、物価上昇の鈍化傾向が確認されました。
この結果を受けて、米国の長期金利は大幅に低下。2年債は4.365%から4.268%へ、10年債は4.788%から4.655%へと下落しました。ドル円は156円割れまで下落しました。
株式市場では、金利低下を好感してテクノロジー株を中心に上昇。NYダウ+1.65%、S&P500+1.83%、ナスダック+2.45%と大幅高となりました。また、主要銀行の好決算も相場を支えました。

為替市場では、ドル円は156円台前半での推移となり、ポンド円は191円台、ユーロ円は162円台から160円台後半へと下落しました。特にユーロの動きは重く、対ドルでも上値の重い展開が続いています。

今後の注目点としては、来週の日銀政策決定会合が最大のイベントとなるでしょう。1月か3月での利上げ観測が強まっており、実施された場合はドル円の更なる下落も予想されます。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)については、6月または7月の利下げ予想が主流となっています。加えて、20日に予定されているトランプ大統領就任式での関税政策など、新たな経済政策の発表にも注目が集まっています。

本日のドル円相場については、156.75-80円がレジスタンスとなり、この水準を超えない限り、156円付近のサポートラインを試す展開が予想されます。さらに下落が進めば、155円台までの下落も視野に入ってきます。米国CPIのコア指数低下を受けて、物価上昇トレンドの鈍化が確認されたことから、当面はドル安傾向が継続する可能性が高いと見られています。

総じて、日銀の政策決定会合を控え、市場は神経質な展開が予想されます。特に、日銀の金融政策の方向性が、短期的な為替市場の最大の焦点となっているといえるでしょう。

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YEN蔵
株式会社ADVANCE代表取締役 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行で、20年以上にわたり、為替ディーラーとして活躍。現在は投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。ドル、ユーロなどメジャー通貨のみならず、アジア通貨をはじめとするエマージング通貨でのディーリングについても造詣が深い。また、海外のトレーダー、ファンド関係者との親交も深い。YouTubeなどで個人投資家に対して為替に関する情報を発信しており、人気を博している。
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