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1/9 FX NEWS「米長期金利 高止まりリスク!明日は米雇用統計、今日ドル円は159円に乗せられるか?|トランプ2.0、インフレ警戒」YEN蔵 #外為ドキッ

 

動画配信期:公開日から2週間

外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。

市場予想動画の要約・まとめ 

【2025年1月9日 FX市場レポート】
米長期金利高止まりとトランプリスクが市場を揺さぶる

■市場概況
2025年初の相場は、米長期金利の上昇が市場を支配する展開となっています。米10年債利回りは4.7%付近まで上昇し、これを受けてドル円相場は158円台後半でじり高の展開が続いています。

特に注目すべきは、ドル円が158.50-60円近辺で上値の重い展開が続いている一方、クロス円は全般的に下落基調にあることです。ユーロドルは1.04台から1.0270付近まで下落し、ポンドは1.2420-30のサポートレベルを割り込み、一時1.2320近辺まで急落する場面もありました。

■トランプ政策とインフレ懸念
市場の重要な注目点として、CNNが報じたトランプ氏の新たな関税政策の検討があります。国際緊急経済権限法を活用した新たな関税導入の可能性が、市場にインフレ懸念を呼び起こしています。輸入品価格の上昇がインフレを加速させ、その結果として長期金利の上昇圧力となる可能性が警戒されています。

■雇用市場の微妙な変化
雇用関連指標には、興味深い動きが見られます:
1. ADP民間雇用者数は12.2万人と、予想(13.19万人)および前月(14.6万人)を下回り、雇用の伸びの鈍化を示唆
2. 新規失業保険申請件数は20.1万件と、前週の21.1万件から減少し、依然として低水準を維持
3. しかし、継続失業保険受給者数は増加傾向にあり、長期失業者の再就職が困難になっている可能性を示唆
4. 求人数は800万件台に増加したものの、採用者数は減少しており、雇用市場のミスマッチが示唆される

■FRBの姿勢とマーケットの見方
FOMCメンバーの発言や議事録からは、以下のような見方が浮かび上がってきます:
- インフレは2025年も継続的な低下が見込まれるものの、そのペースは不確実
- トランプ新政策によるインフレリスクへの警戒感が高まっている
- フェドウォッチでは、2025年の利下げ予想は6月頃の1回にとどまる

■今後の注目ポイント
1. 明日の米雇用統計:雇用市場の強さとインフレへの影響を確認
2. ドル円の159円突破の可能性:158円台後半の重い展開が続くなか、上値を試す動きに注目
3. 欧州通貨の動向:ユーロドルの1.0224の前回安値、ポンドの追加下落リスク

■市場への示唆
現在の市場は、強い雇用統計とインフレ懸念という相反する要素のバランスの上に成り立っています。トランプ新政策への警戒感が新たな不確実性要因として浮上する中、金利の高止まりがどこまで続くのか、そしてそれが為替市場にどのような影響を与えるのかが、当面の焦点となりそうです。

特に、雇用市場の質的な変化(継続失業者の増加、採用率の低下)は、表面的な数字だけでは見えない構造的な変化を示唆している可能性があり、今後の政策決定に影響を与える可能性があります。

このような環境下で、市場参加者は明日の米雇用統計を注視しつつ、長期金利の動向とトランプリスクという新たな変数も考慮に入れた、慎重な取引姿勢が求められる展開となっています。

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YEN蔵
株式会社ADVANCE代表取締役 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行で、20年以上にわたり、為替ディーラーとして活躍。現在は投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。ドル、ユーロなどメジャー通貨のみならず、アジア通貨をはじめとするエマージング通貨でのディーリングについても造詣が深い。また、海外のトレーダー、ファンド関係者との親交も深い。YouTubeなどで個人投資家に対して為替に関する情報を発信しており、人気を博している。
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