ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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ポンド(GBP)トレードに関わる現在までの相場トピック
本日16:00 英10月CPI発表!
・英9月消費者物価指数(CPI)は前年比+1.7%で予想(+1.9%)以上に前月(+2.2%)から低下した。CPIコアとサービスCPIはそれぞれ+3.2%、+4.9%となり、ともに前回(+3.6%、+5.6%)から低下した(10月16日)。
・11月15日に発表された、英7-9月期国内総生産(GDP、速報値)は前期比+0.1%で市場予想や前期(+0.2%、+0.5%)を下回った。英9月月次国内総生産(前月比)は-0.1%となり、予想や前回(ともに+0.2%)を下回った。
・11月12日に発表された英10月失業率は4.7%で前回から横ばい。7-9月週平均賃金(除賞与)は前年比+4.8%と前月(+4.9%)から低下した。
・11月7日の会合でイングランド中銀(BOE)は政策金利を5.00%から4.75%へ引き下げた。金融政策委員会(MPC)メンバーの9人中8人が利下げを支持、1名が据え置きを支持した。
・英10月製造業購買担当者景気指数(PMI)と10月サービス業PMIの改定値はそれぞれ49.9、52.0となった。サービス業PMIは速報値(51.8)から改善を示した一方で、製造業PMIは4月以来となる50.0割れとなった(11月1日、5日)。
今日のポンド(GBP)トレード メインシナリオ
サービスインフレが大幅に低下したらBOEは追加利下げ?
本日は英10月CPIが発表される。英9月CPIは前年比+1.7%で2022年10月に+11.1%だった英国のインフレ率がついにBOEの目標である2.0%を割り込んだ。インフレ率が2.0%前後へと低下してきたことで、BOEは8月と今月にそれぞれ25bp(0.25%ポイント)の利下げを実施している。ただし、BOEが注視しているサービスインフレは鈍化傾向にあるものの、依然として+4.9%と高い水準だ。そのため、ベイリーBOE総裁や英金融政策委員会(MPC)のグリーン委員のように、早急な、あるいは大幅な利下げに対しては否定的な見解を示しているメンバーもいる。そのため、市場では次回(12月19日)のMPCでは政策金利が据え置かれるとの見方が優勢だ。仮に本日発表の英10月CPIが予想(+2.2%)に反して前月から低下を示し、尚且つ10月サービスCPIが前月(+4.9%)から低下を示した場合には、BOEの早期の追加利下げを市場が促す形で英金利が低下しポンドが売られることになりそうだ。
ポンド/円 最新チャート分析
今後の注目経済指標・イベント
16:00 英10月CPI
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」ではポンド/円、ポンド/米ドルともに晴れ。4時にポンド/円のMACDでシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>
- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
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中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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