オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック
・NY原油先物市場は反落。終値は前営業日比-1.68ドルの1バレル=67.02ドル(11月15日)。
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・11月14日発表の豪10月雇用統計は、雇用者数が1.59万人の増加と市場予想(2.50万人増)を下回った。失業率は4.1%で予想通り前月から横ばいだったが、労働参加率は市場予想や前月(67.2%)を下回る67.1%だった。
・11月5日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。声明は「インフレの上振れリスクに引き続き警戒する必要性」など、前回会合から大きな変化はなかった。
・10月31日に発表された豪9月小売売上高は前月比+0.1%と市場予想(+0.3%)を下回った。
・10月30日に発表された豪7-9月期消費物価指数(CPI)は前年比+2.8%(予想:+2.9%、前四半期:+3.8%)、同時に発表された豪9月CPIは前年比+2.1%(予想:+2.3%、前月:+2.7%)となり、いずれも予想以上の鈍化となった。
今日の豪ドル(AUD)トレード メインシナリオ
トランプ・トレードは続くのか?ドル/円の動きを注視
先週はトランプ次期米大統領の政策運営を見込んだ、米債利回り高、米ドル高(トランプ・トレード)が優勢となる中で、15日はその動きに調整が持ち込まれた。豪ドル/円は米ドル/円の大幅下落の影響を受けたほか、NYダウ平均やS&P500種、ナスダック総合などの米株価指数が大きく低下したことも重石となり、約1カ月振りとなる99円台半ばまで下落した。
本日は豪州や中国にて主要な経済指標の発表がないため、豪ドル/円は米ドル/円や米株価指数の動向を睨んだ動きとなりそうだ。東京時間には植田日銀総裁の講演が予定されている。市場では12月の日銀金融政策決定会合での追加利上げ期待が徐々に高まってきており、現在短期金利市場では12月の追加利上げを50%強織り込んでいる。植田総裁の発言内容次第で、米ドル/円を中心に円相場に動きが出ることになりそうだ。その場合、豪ドル/円は米ドル/円につれることになるだろう。海外時間ではトランプ・トレードが再開されるかに注目が集まる。
豪ドル/円 最新チャート分析
今後の注目経済指標・イベント
中国株価指数の動向
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに雨。16日の午前2時以降シグナルは点灯していない
【情報提供:外為どっとコム】
<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>
- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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