ドル円、一時149円台…11月FOMCは政策金利据え置きとの見方も
欧米時間のドル/円予想レンジ:147.500-149.600円
東京市場のドル/円は、149円台の上値が重い展開。序盤は前週末の米9月雇用統計後の流れを引き継ぎ8月16日以来となる149.12円前後を付けました。しかし、実需の売りなどを背景に伸び悩むと148.20円台へ弱含みました。その後は148円台半ばを中心に小動きとなっています。欧州市場では、148.06円前後へ下値を切り下げる場面もありましたが、すぐに切り返しました。
米9月雇用統計の強い結果を受けて11月連邦公開市場委員会(FOMC)での50bp(0.50%ポイント)利下げ観測が消滅するとともに、一部では据え置き予想も浮上しています。そうした中で、今夜から明朝にかけて複数の連邦準備制度理事会(FRB)高官の講演が予定されています。特にFOMCで投票権を有するボウマンFRB理事やボスティック米アトランタ連銀総裁による今後の利下げペースへの見解が示されるかが焦点となるでしょう。発言を受けた市場の利下げ観測の変化がドル/円に影響を及ぼすと考えられるため注目です。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、上値抵抗となっていた147.20円台を突破したことで上昇の勢いが強まると149円台の高値を付けました。8月15日高値149.35円を上抜くと次は80日線が位置する150円台がターゲットとなります。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
10/7(月)
20:45 エスクリバ・スペイン中銀総裁講演
23:30 ナーゲル独連銀総裁講演
26:00☆ボウマンFRB理事講演
26:50 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁講演
28:00 米8月消費者信用残高
10/8(火)
07:00☆ボスティック米アトランタ連銀総裁講演
07:30 ムサレム米セントルイス連銀総裁講演
08:30 日本8月毎月勤労統計調査・現金給与総額
08:50 日本8月経常収支
08:50 日本8月貿易収支
09:30☆RBA議事録
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。