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ドル円午前の為替予想、市場の焦点は米労働市場に向く 大幅利下げ期待の再燃なるか? 2024/10/1

午前の為替予想は… 市場の焦点は米労働市場に向く 大幅利下げ期待の再燃なるか?

作成日時 :2024年10月1日7時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉

ドル円予想レンジ

142.400-144.500円

前日の振り返りとドル円予想

昨日のドル/円は終値ベースで1.0%上昇。東京時間には日経平均株価の大幅な下落を背景に一時141.65円前後まで下落した。ただ、海外時間に入ると米10年債利回りが上昇に転じたことでショートカバーが先行。月末・期末のロンドンフィキシングに絡むドル買いが持ち込まれたほか、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が大幅利下げ観測を否定する見解を示したことで143.91円前後まで上昇する場面も見られた。
石破氏の自民党総裁選勝利を受けた反応は一巡したと考えられる。本日の臨時国会で石破氏が首相に指名される見通しだが、市場の反応は限定的となりそうだ。
昨日、パウエルFRB議長は現時点での大幅利下げ観測については否定的な見解を示したが、「最終的には、これから入ってくるデータに導かれるだろう」とデータ次第の姿勢は維持した。これらの発言を受けて、短期市場が織り込む11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での50bp(0.50%ポイント)利下げの可能性は50%強から30%強まで低下している。本日のNY時間には米8月JOLTS求人件数や米9月ISM製造業景況指数が発表される。FRBの焦点が米国の労働市場に向いていることから、これらの経済指標が米労働市場のさらなる悪化を示唆する結果となれば、11月FOMCでの大幅利下げ観測が再び高まることになりそうだ。

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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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