ドル円、146円台から142円台へ急落…石破氏が自民党新総裁へ
欧米時間のドル/円予想レンジ：142.000-145.200円
東京市場のドル/円は、146円台へ上昇する展開。自民党総裁選で高市氏と石破氏の決選投票が決定する中で、金融引き締めに否定的な高市氏が優勢との見方から円売りが進行しました。一時146.51円前後と9月3日以来の高値を付けました。
しかし、決選投票の結果が石破氏の勝利と伝わるとドル/円は急落し142.76円前後まで下値を切り下げました。その後も143円台後半の上値の重い展開が続いています。
NY市場では、米8月個人消費支出物価指数（PCEデフレーター）が発表されます。ただ、米連邦準備制度理事会（FRB）が政策運営の軸足をインフレから雇用に移したことから、予想と結果に大幅な乖離がない限りはドル相場の値動きも限定的となりそうです。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、10・20日移動平均線を下値支持に下げ渋っていますが、RSIが50ラインを割っているように売り圧力が強まっています。同移動平均線を下抜けるようだと142.00円割れを試す相場展開になりそうです。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
9/27（金）
18:40 チポローネECB専務理事講演
20:15 ナーゲル独連銀総裁講演
21:00 メキシコ8月貿易収支
21:30 カナダ7月GDP
21:30 米8月個人所得
21:30☆米8月個人消費支出
21:30☆米8月PCEデフレーター
22:30 クーグラーFRB理事、コリンズ米ボストン連銀総裁講演
23:00 米9月ミシガン大消費者信頼感指数・確報値
26:15 ボウマンFRB理事講演
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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