ドル円、141円台で方向感模索…今夜はFOMCでの利下げ幅(25bp or 50bp)が焦点!
欧米時間のドル/円予想レンジ:139.500-144.200円
東京市場のドル/円は、142円台を維持できずに反落。米長期金利が伸び悩む中で、実需の売りが入ったと見られ午後には141.23円前後まで下落しました。ただ、欧州市場に入ると米長期金利が上昇して一時142.00円前後まで持ち直す場面もありました。
今夜の米連邦公開市場委員会(FOMC)では利下げ幅が大きな焦点となっています。市場では50bp(0.50%ポイント)との見方がやや優勢ですが、エコノミスト予想は25bp利下げが多いようで見方が交錯しています。また、今回は金利見通し(ドットチャート)が公表されます。米金利先物市場で年内100-125bp(25bp×4-5回程度)の利下げが織り込まれている中、米連邦準備制度理事会(FRB)メンバーの見通しが注目されています。そして、その後パウエル議長が記者会見で今後の利下げに対してどのような考えを示すかに関心が集まっています。いずれにしても、ドル/円は大きく変動する公算が大きいでしょう。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、139円台で下げ渋ると一時142円台へと切り返しました。しかし、下落基調が続く中で10日線が上値抵抗となり反落しています。やはり上値の重さが際立っており下落優勢な状況で再び140円割れを試す可能性があります。仮に反発したとしても144.00円付近が抵抗となり伸び悩むことが想定されます。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
9/18(水)
20:00 南ア7月小売売上高
20:00 ナーゲル独連銀総裁講演
21:30 米8月住宅着工件数
21:30 米8月建設許可件数
27:00☆FOMC政策金利
27:00☆FOMC経済・金利見通し
27:30☆パウエルFRB議長記者会見
29:00 米7月証券投資
9/19(木)
07:45 NZ4-6月期GDP
10:30☆豪8月新規雇用者数
10:30☆豪8月失業率
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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