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大口投資家の動向は?「ドル/円 円ネットロング増加」【最新IMMポジション】2024/9/17

シカゴIMM通貨先物ポジションの推移から為替市場の全体的な状況と投資マインドを読み解きます。

執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉

目次

▼IMMポジション ドル/円
円ネットロング増加

▼IMMポジション ユーロ/ドル
ユーロネットロング減少

ドル/円

IMMポジション ドル/円

ポイント

【円ネットロング増加】
9月10日時点で円のポジションは、ドルに対して約5.6万枚の買い越し(ネットロング)。
ロングが積み増され、ショートが取り崩されたため、ネットロングは前週から約1.5万枚増加した。
期間中のドル/円相場は、米8月雇用統計が強弱入り混じるマチマチの結果となり、9月の米連邦公開市場委員会での50bp(0.50%ポイント)利下げの可能性を排除できなくなったことから、一時141円台まで下落した。
一方で、日本の7月毎月勤労統計調査が予想を上回り実質金利が2カ月連続でプラスとなったことで、日銀の追加利上げが意識された。
日米の金利差縮小への思惑から、投機筋は円先高観をさらに強めたようだ。 

ユーロ/ドル

IMMポジション ユーロ/ドル

ポイント

【ユーロネットロング減少】
9月10日時点でユーロのポジションは、ドルに対して約8.1万枚の買い越し(ネットロング)。
ショートよりもロングの取り崩し量が大きかったことで、ネットロングは前週から約1.9万枚減少した。
期間中のユーロ/ドルは、9月FOMCでの大幅利下げ期待が高まる中で1.11ドル台半ばまで上昇する場面も見られたが、期間後半は世界的に需要が減退するとの見方から原油価格が下落する中、リスクオフの動きとなり、1.10ドル台前半まで下押しした。
12日に欧州中銀(ECB)が0.25%の追加利下げを実施することがほぼ確実視される中で投機筋は、今後の利下げの軌道を見きわめようと、ひとまずユーロロングポジションの調整に動いたようだ。

↓↓↓IMMポジションのソースはこちら
IMMポジション


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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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