米CPI後の円安シナリオ:ドル円150円台復帰の可能性を探る【マット今井 実践トレードのつぼ】
収録日:2024/8/15
元邦銀ディーラーの今井雅人氏が現状の世界経済を詳細に分析し、今後の為替相場動向まで踏み込み見通しを示します。
時間がない方向け「ポイント要約」
目次
0:00 今回のダイジェスト
0:25 アメリカの消費者物価指数(CPI)発表と市場反応の背景
1:27 日銀の今後の動向
1:58 アメリカの金融政策の見通し
2:24 今後の為替相場の展望
3:04 今後の注目イベント
3:25 【PR】口座開設特別キャンペーン
動画要約・まとめ
アメリカの消費者物価指数(CPI)発表と市場反応の背景
昨日、アメリカの消費者物価指数が発表されました。総合が前年比プラス2.9%、コアがプラス3.2%と、予想をわずかに下回る結果となりました。しかし、市場の反応は非常に落ち着いたものでした。
市場反応の背景は以下が挙げられます。
1. 9月のFOMCでの利下げがほぼ確実視されており、CPIの結果がその見方を確認した形となった。
2. 日銀ショックや米雇用統計の影響で、すでにリスクオフの動きや円売りポジションの解消が進んでいた。
日銀の今後の動向
日銀は前回の急激な政策変更による市場の反応を受けて、慎重な姿勢を示しています。内田副総裁の発言にもあるように、急激な円高に対しては追加利上げを控える可能性が高いです。
アメリカの金融政策の見通し
9月のFOMCでの利下げはほぼ確定的で、11月、12月のFOMCでの追加利下げの可能性が注目されています。市場はこれらの動きをかなり織り込んでいる状況です。
今後の為替相場の展望
1. 市場の動きは全体的に落ち着いてくると予想されます。
2. 徐々に円売りが進む可能性がありますが、以前のような急激な円安トレンドにはならないでしょう。
3. ドル円相場は148円台を睨みつつ、時間をかけて150円程度まで戻る可能性があります。
4. 相場の動きは緩慢になると予想されます。
今後の注目イベント
当面大きなイベントは予定されていませんが、9月の米雇用統計やFOMCが次の重要な材料となるでしょう。それまでは、緩やかな動きの中で徐々に円安が進む展開が予想されます。
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今井雅人 氏
1962年生まれ、岐阜県下呂市出身。上智大学卒業後、1985年に三和銀行入行、1987年よりディーリングの世界に入る。1989年から5年間シカゴに赴任、その間多くの著名トレーダーと出会う。日本に戻ってからは為替部門に従事。2004年3月までUFJ銀行の為替部門の統括次長兼チーフディーラーを勤めていたが、同年4月に独立。内外の投資家にも太いパイプを持ち、業界を代表するトレーダーとして活躍するが、2009年8月第45回衆議院選挙に立候補し、初当選。現在は、経済アナリスト活動など多忙な毎日を送る。元東京外為市場委員会委員、東京フォレックスクラブ理事歴任。株式会社マットキャピタルマネージメント代表取締役。
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