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最新動画は【外為マーケットビュー】で公開しています。
動画配信期間:2024/6/21~2024/7/5
外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。
時間がない方向け「ポイント要約」
目次
0:00 今回のダイジェスト
0:27 スイス国立銀行の予想外の利下げ
1:31 米ドル/スイスフランの急騰
3:26 SNBの意図と今後のインフレ予想
4:26 ドルスイス上昇の影響がドル/円に波及
4:50 米国の為替報告書
6:27 欧州の政治情勢とユーロの動向
9:09 フランス総選挙の影響
11:02 【PR】口座開設特別キャンペーン
動画の要約・まとめ
スイス国立銀行の予想外の利下げ
昨日の為替市場で大きな話題となったのは、スイス国立銀行(SNB)による0.25%の利下げです。これにより政策金利は1.25%となりました。多くの専門家が政策据え置きを予想していたため、この決定は市場にとってサプライズとなりました。
米ドル/スイスフランの急騰
この発表を受け、ドル/スイスフランは0.884から0.89へと急上昇し、その後0.8925付近が今のところの高値となっています。
今年のスイスフランは、昨年末に0.83で底を打った後、0.9223まで上昇(スイスフラン安)しました。しかし、5月末にSNBの通貨安への警戒発言があり、最近はフランスの政局混乱でより一層スイスフラン高に転じました。
SNBの意図と今後のインフレ予想
SNBはインフレを抑制しつつ、景気刺激のために利下げを行いたいと考えているようです。今後のインフレ率予想は今年1.3%、来年1.1%、再来年1.0%と低めであり、これが利下げの根拠となっています。
ドルスイス上昇の影響がドル/円に波及
この動きは他の通貨市場、特にドル/円にも影響を与えました。ドル/円も上昇しましたが、神田財務官が主張する介入の効果については疑問が残ります。
米国の為替報告書
さらに重要なニュースとして、米国の為替報告書で日本が為替操作国の監視リストに再び追加されたことが挙げられます。これにより、日本の為替介入がより難しくなる可能性があります。そうなると、ドル円は円高のところは押し目買いで行きたいところです。
欧州の政治情勢とユーロの動向
欧州では、フランスのマクロン大統領が総選挙の実施を発表しました。現在の世論調査では、極右政党の国民連合が優勢となっています。
フランス総選挙の影響
もし国民連合が勝利すれば、大統領と首相の政党が異なる「保革共存」状態となる可能性があります。これはEU全体に影響を与える可能性があり、特に年金改革の撤廃などが行われれば、フランスの財政赤字拡大やフランスとドイツの国債利回り格差拡大につながる可能性があります。
慶應義塾経済学部卒。1988年ー1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地の有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍。
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