
ドル/円、日銀会合後に158円台へ上昇。しかし、仏政治情勢の不透明感から反転下落
東京市場のドル/円は、4月29日以来の高値を更新する展開。日銀が事前に報じられていた国債買い入れの減額について「次回会合で具体的な減額計画を決定」として先送りしたことで円売りが強まると一時158.20円台まで上伸しました。
15時30分から植田日銀総裁による記者会見では、市場が注目する国債買い入れの減額や追加利上げについて具体的な発言はありませんでした。
<植田日銀総裁 一部発言内容>
・7月会合での短期金利の判断、その時点までの経済・物価情勢次第で調整することも当然ありうる
・円安含め、輸入物価に再上昇の気配見える
・物価上昇の第2の力、少しずつ上昇している点に大きな変更ない
・予告型の国債買い入れ減、例外的な措置
・短期金利の調整、事前に予告することはなかなかない
・3月会合後の市場の動きをある程度確認できたので、今回減額方針を決定した
その後、米長期金利が低下する中で仏政治情勢の不透明感からリスクオフの円買いが強まると157円台を割り込み日銀会合を受けた上昇幅の全戻しとなる展開となりました。
NY市場では米6月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値の調査項目のひとつである消費者インフレ期待に関心が寄せられています。
ドル円 日足チャート

この後の経済イベント
6/14(金)
21:30 米5月輸入物価指数
21:30 米5月輸出物価指数
22:30 シュナーベルECB専務理事講演
23:00☆米6月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値
26:15 メスター米クリーブランド連銀総裁講演
26:30☆ラガルドECB総裁講演
27:00 グールズビー米シカゴ連銀総裁講演
29:00 メスター米クリーブランド連銀総裁講演
6/15(土)
08:00 クックFRB理事講演
----- G7首脳会議(~15日)
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界で経験を積み、2017年10月に外為どっとコムへ入社。サポートセンター業務に従事した後、2022年2月より現職。テクニカル分析を中心に、為替相場・金融市場の調査・分析や個人FX投資家向けの情報発信を行っている。
テレビ東京「モーサテサタデー」にコメンテーターとして出演。ストックボイスTVでの解説をはじめ、各種メディアへの出演・コメント実績を持つ。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』ではドル円・ユーロ円の見通しを連載。

