
今晩の取引でハイテク株を中心に引き続き堅調か。主要3指数は今週に入り、ダウ平均が0.39%安と反落ペースとなった一方、S&P500とナスダック総合は連日で最高値を更新し、S&P500が1.62%高、ナスダック総合が3.12%高とともに2週続伸ペースとなった。米連邦公開市場委員会(FOMC)で年内の利下げ予想が従来の3回から1回に修正されたものの、5月消費者物価指数(CPI)や5月生産者物価指数(PPI)が鈍化したことで米10年債利回りが低下したことが支援となった。CMEのフェドウォッチ・ツールでは年内2回の利下げ確率が67%となり、1週間前の46%から大きく上昇した。今晩は週末の取引となるものの、先行きの利下げ期待の高まりや、好決算を発表したアドビの大幅高が見込まれることで、ハイテク株を中心に堅調な展開が期待できそうだ。
今晩の米経済指標・イベントは6月ミシガン大消費者信頼感指数、同1年先・5年先期待インフレ率速報値、5月輸入物価など。このほか、グールズビー米シカゴ連銀総裁の講演も予定されている。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:6月14日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ