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ドル円午前の為替予想、堅調維持の見込み!米CPIは鈍化予想も利下げ前倒しには繋がりにくい 2024/5/15


午前の為替予想は… 堅調維持の見込み 米CPIは鈍化予想も利下げ前倒しには繋がりにくい

作成日時 :2024年5月15日8時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

ドル円予想レンジ

155.500-157.400円

前日の振り返りとドル円予想

昨日のドル/円は小幅続伸。米4月生産者物価指数(PPI)の食品とエネルギーを除いたコア指数が予想を上回る伸びとなったことで一時156.70円台へ上昇した。ただ、前回3月分のPPIが大幅に下方修正されたことなどから伸び悩むと156.44円前後で取引を終えた。
本日は米4月消費者物価指数(CPI)に市場の関心が集まっている。なお、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は昨日、利下げについて「インフレが継続的に鈍化している証拠を待つ必要がある」との見解をあらためて示した。米4月CPIは、総合、コアともに前年比の伸びが鈍化すると予想されているが、仮に予想通りに鈍化しても前回3月の上振れを踏まえると「継続的」な鈍化とは言い難い。このため、本日の米4月CPIは利下げ前倒し観測を強める結果にはなりにくいと見ており、ドルの下値は限られると予想。反対に3月分に続いて4月CPIも予想外の上振れとなれば米長期金利の上昇は必至で、ドルにも相応の上昇圧力がかかる公算が大きいだろう。なお、米4月CPIと同時に発表される米4月小売売上高は国内総生産(GDP)の7割を占める個人消費の動向を示す重要統計だ。米4月小売売上高の結果も合わせて注目したい。

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kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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