オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック
・NY原油先物市場は続伸。中国の4月の原油輸入量が前年から増加していたことや、イスラエル軍のガザ地区南部ラファにおける地上戦拡大への懸念などが買い要因となった。終値は前営業日比+0.27ドルの1バレル=79.26ドル(5月9日)。
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・5月7日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。
・4月24日に発表された豪1‐3月期CPIは前年比+3.6%となり、前四半期(+4.1%)から鈍化したが市場予想(+3.5%)を上回った。同時に発表された豪3月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+3.5%で前月(+3.4%)から上昇した。
・4月18日発表の豪3月雇用統計は、雇用者数が0.66万人の減少と市場予想(1.00万人増)を下回った。失業率は3.8%へ悪化(前回:3.7%)、労働参加率は66.6%だった。
今日の豪ドル(AUD)トレード メインシナリオ
5連騰! 米経済指標の悪化は豪ドルの買い材料
昨日は米国の労働関連指標が予想以上に悪化をしていたことで、米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利下げ期待がやや上昇した。その結果、米株価指数が上昇してリスクセンチメントに敏感な豪ドルは大きく値を上げることとなった。
本日も豪州の主要な経済指標の発表が予定されていないため、豪ドルは前日に続き日米などの株価指数を睨んだ動きとなりそうだ。NY時間には米5月ミシガン大学消費者態度指数・速報値が発表される。前日同様に指標結果を受けた米株価指数の動きに注目したい。
想定される個別シナリオ
■米5月ミシガン大消費者態度指数が予想を下回る
⇒FRBの利下げ期待が高まる
⇒米長期金利が低下する
⇒米株価指数が上昇する
⇒豪ドルは買われる
豪ドル/円 最新チャート分析
今後の注目経済指標・イベント
日米株価動向
米5月ミシガン大消費者態度指数
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は雨、豪ドル/米ドルは晴れ。21時に豪ドル/米ドルの移動平均とMACDで買いシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
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- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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