オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック
・NY原油先物市場は反落。中東の地政学を巡る過度の警戒感が後退したことが売り材料となった。終値は前営業日比-0.32ドルの1バレル=81.90ドル(4月22日)。
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・4月18日発表の豪3月雇用統計は、雇用者数が0.66万人の減少と市場予想(1.00万人増)を下回った。失業率は3.8%へ悪化(前回:3.7%)、労働参加率は66.6%だった。
・3月27日に発表された豪2月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+3.4%で前月から横ばいだった。1月31日に発表された豪10‐12月期CPIは前年比+4.1%となり、前四半期(+5.4%)から鈍化した。
・3月19日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。
今日の豪ドル(AUD)トレード メインシナリオ
製造業PMIラッシュ! 米PIMが強くても豪ドル上がらない?
本日はドイツやユーロ圏、米国などの4月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)が発表される。3月分ではドイツやユーロ圏が予想に反して前月から低下していたことが、資源国通貨である豪ドルの重石となった。本日発表される4月分もドイツやユーロ圏の製造業の景況感が豪ドル相場に影響を与えそうだ。
ただし、米4月製造業PMIが強い結果だったとしても、豪ドルが買われない可能性が考えられる。このところ米国の経済指標に強い内容のものが目立ち、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ開始時期の後ずれ観測が強まっているためだ。仮に米4月製造業PMIが強い結果となった場合は、米利下げ観測のさらなる後ずれに繋がり、米ドルが全般的に買われやすくなることから、豪ドルの上値は抑えられることになりそうだ。
想定される個別シナリオ
■ドイツ、ユーロ圏の4月製造業PMIが予想を上回る
⇒資源需要が高まる
⇒豪ドルは資源国通貨
⇒豪ドルは買われる
豪ドル/円 最新チャート分析
今後の注目経済指標・イベント
日米株価動向
独、欧、米4月製造業PMI
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに雨。4時に豪ドル/米ドルのRSIで売りシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
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- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
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お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。

中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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