読む前にチェック!最新FX為替情報

読む前にチェック!
最新FX為替情報
CFD銘柄を追加!

スプレッド
始値比
  • H
  • L
FX/為替レート一覧 FX/為替チャート一覧 株価指数/商品CFDレート一覧 株価指数/商品CFDチャート一覧

来週の為替予想(米ドル/円)「米ドル152円突破で介入催促相場をFRB議長が消化も?!」ハロンズ FX 2024/3/30

 

f:id:gaitamesk:20210907122100p:plain

執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

執筆日時 2024年3月29日 13時30分

米ドル152円突破で介入催促相場をFRB議長が消化も?!

米ドル/円、介入警戒とドル買い需要が綱引き

期末・四半期末に関連したドル買い需要から米ドル/円は34年ぶりとなる151.968円まで上昇幅を広げました。しかし、財務省・金融庁・日銀の3者会合が行われたことで円買い介入への警戒レベルが上昇したため、同水準からは151.03円付近まで押し戻されるなど、直近、高値圏で不安定な値動きとなりました。鈴木財務相や神田財務官は「行き過ぎた動きには断固たる措置を取る」と円相場への不快感を示しました。(各レート水準は執筆時点のもの)

FXのライブ解説、制御不能な円安、日本政府はどうする (2024年3月28日)※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

日米当局からの発信に注目

来週は本邦の円買い介入が警戒される中、日米当局からの情報発信に注意が必要となりそうです。本邦では、日銀短観、地域経済報告など日銀の次の行動を考える上で参考になりそうな報告がなされます。市場が考えるように日銀の7月利上げへの確度が高まるのか、それとも後ずれ感を強めるのかで、政府・日銀による円買い介入の可能性やタイミングも変化すると考えられ、これら材料に対する市場の反応には注意が必要でしょう。追加引き締めへの期待が増せば、米ドル/円は調整圧力が高まる可能性がある一方、利上げとの距離が感じられれば、米ドル/円は上値トライから介入催促相場へ向かうでしょう。複数のオプションが設定されていると見られる152.00円を突破した場合、ストップ買いを巻き込んで155円付近まで目線が上向く中で、介入発動の可能性が高まる危険もあります。

 

また、米国サイドでもFRB高官の発言が多数あります。米国の景気認識や先行きのインフレに対する見解から、今年3回の利下げ回数見通しに変化があるのかどうか着目されます。3月FOMCの会見で、『現在の景気上昇の中で初めて、失業率が予想外に上昇すれば利下げに踏み切る可能性がある』と表明したパウエルFRB議長の発言は注目されるでしょう。実際には、4月5日の米雇用統計がパウエル議長の発言を補強するのかどうかが正しい表現なのでしょうが、2日のJOLTS求人件数の結果を受けた議長発言が週末に向けた流れを増幅する可能性もあります。日米イベントで様々な思惑が交錯しそうで、米ドル/円は一筋縄では行かず、ファンダメンタルズ次第では上下両方向に値幅が広がるリスクがありそうです。

152円突破までは売りで追随(テクニカル分析)

米ドル/円はトレンド的には底堅さが窺えるものの、RSI(相対力指数)やMACDとの間でダイバージェンスになっており、少なくとも152.00円突破を見るまでは、上値を買い上がる志向は働きにくそうです。151円後半はまずは戻り売りをメインに考えたいです。ここを突破してしまった場合は、2月13日高値(150.882円)からの下落幅の1.5倍返しとなる、153.086円付近までの上昇は考えておいても損はないでしょう。一方で、日足一目均衡表・雲上限が推移する149.20円台が下値の目途となりそうです。

【米ドル/円チャート 日足】

ドル円 日足チャート

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:
USD/JPY:149.000-153.000

4/1 週のイベント:

スケジュール

外為どっとコム「経済指標カレンダー」

一言コメント

想定していたよりも早い段階で、当局の介入レベルが上がったのは少し驚きました。期末通過までの時間稼ぎなのか、それとも152円を死守したいのか来週以降、明確になるのでしょうね。

 
●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。