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ドル円予想:152円超えあるか?戻り始めたら買うのはドル円 2024/3/25(月)井上義教

 

日銀マイナス金利解除も一気に円安へ、必ずしも金利が上がる通貨が買われるわけではない【明快!テクニカルレビュー】

動画配信期間:2024/03/25~2024/06/25

大手銀行で為替・債券・スワップ市場のチーフディーラーとして活躍した経験を持つ百戦錬磨のプロトレーダー、井上義教氏が、毎週掲載される「FX ウィークリーテクニカルレポート」のレビューを明快に解説いたします!

時間がない方向け「ポイント要約」

・日銀がマイナス金利解除
 →円安進行
 →必ずしも金利が上がる通貨が買われるわけではない
トレード戦略
・対円は、戻って上値追いの動きを見せるようなら、チャート的に買えるのはドル円が急先鋒
・対ドルは全般的に売りに傾けてもよいのでは

目次

0:00 今回のダイジェスト
0:21 相場振り返り:日銀利上げで円安進行
2:11 ドル円・ユーロ円分析:ドル円は買いか
3:05 ポンド円分析:売りを示してるわけではない
3:59 豪ドル円分析:売りで入るには早い
4:45 対ドル相場分析:下落トレンドの入り口か
6:34 足元のトレード戦略:対円はドル円買い・対ドルは売り
7:21 【PR】口座開設特別キャンペーン

相場振り返り:日銀利上げで円安進行(要約)

先週は大きく円安に動きました。金融当局の動きもあり、隙間を縫うような形でトレードしないといけないため、非常に難易度が高いと思われます。
ドル円のチャートは後から見れば円安ということですが、火曜日の陽線で戻り高値に肉薄し、水曜日に上抜けしています。

【ドル/円(USD/JPY) 日足チャート】※2024年3月24日 22:00頃

最新の為替チャート|ドル/円(USDJPY)|日足」はこちら

普通であれば、こういうところを買えば二度と戻ってこないようなポイントですが、木曜日の下ヒゲで戻ってきています。その後、買われて高く引けて金曜日も上値追いのあと小陰線と、右往左往しています。近視眼的なトレードになった方は、振らされた可能性があると思われます。陰線とはいえ、高くは引けているので、売りのチャートではないということを頭に入れておく必要があります。

先週、日銀がマイナス金利をやめましたが、金利が上がるとその通貨は買われるという常識にとらわれていた人が多かったのでしょうか。一気に円安へ動きましたが、なぜ日銀が動いて円安に向かったのかをうまく説明できる人は少なかったように思います。必ずしも金利が上がる通貨が買われるわけではないということを、教訓的に覚えておきたいと感じます。

ドル円・ユーロ円分析:ドル円は買いか(要約)

ドル円はゴールデンクロスで高い位置を保っており、基本的に高い位置を引けていますので、買いかな、というチャートです。

一方、ユーロ円は木金と連続陰線で水曜日の陽線を完全に包んでしまいました。火曜日の陽線までは攻めきれていませんが、上はしんどくなったというチャートです。

【ユーロ/円(EUR/JPY) 日足チャート】※2024年3月24日 22:00頃

最新の為替チャート|ユーロ/円(EURJPY)|日足」はこちら

ただし、売りに転じたわけではないということを考慮する必要があります。個人的には、まだ上の線が高いと思うので、下がったところを買うのではなく、下がりきらないレベルから戻してきたところを拾っていくようなスタンスで臨む必要があると考えます。例えば、胴体部分の3分の1押しなどで買ってしまうと、投げさせられる可能性が高いと思われます。

ポンド円分析:売りを示してるわけではない(要約)

ポンド円は、ユーロ円以上に下押しの程度が大きく、木曜日の陰線で水曜日の陽線をほぼ完全に打ち消し、金曜日の陰線は火曜日の陽線を全部包むわけではありませんが、かなり下の方まで侵食してきている印象です。

【ポンド/円(GBP/JPY) 日足チャート】※2024年3月24日 22:00頃

最新の為替チャート|ポンド/円(GBPJPY)|日足」はこちら

ユーロ円とポンド円を比べると、ユーロ円の方がまだしっかりしていますが、ユーロ円とドル円と比べるとドル円の方が強いので、対円の通貨ペアが戻り始めたら買うのはドル円だと考えられます。3本の移動平均線が右上がりで、実体線は短期の移動平均線は下回りましたが、チャートが売りを示してるわけではないということ。ユーロ円と同じようにレベル感で買いで入ることのないような形で、オペレーションしていきたいところです。

豪ドル円分析:売りで入るには早い(要約)

豪ドル円は、火曜日の陽線、水曜日の陽線で華々しく上値を追い、木曜日も100円台まで突入しましたが、そこから跳ね返されて金曜日は陰線となり、1.50円ほど下げました。

【豪ドル/円(AUD/JPY) 日足チャート】※2024年3月24日 22:00頃

最新の為替チャート|豪ドル/円(AUDJPY)|日足」はこちら

高いところで買っていると投げざるを得ない状況ですが、他の通貨ペアと同じようにチャートが売りに転じたわけではないので、売りで入るには早いと思われます。ここで買いましょうとは言えない形状ですが、中期長期の移動平均線まで距離が残っており、売りのチャートでもないと考えられます。

対ドル相場分析:下落トレンドの入り口か(要約)

ユーロドルは水曜日の陽線で強いかと思われましたが、木曜日に上値追いの動きに失敗し、陰線となりました。実体線と3本の移動平均線が収束した形に落ち着くかと思われましたが、まさかの陰線引けとなり、火曜日水曜日の下ヒゲをものともせずに安く引けています。

【ユーロ/ドル(EUR/USD) 日足チャート】※2024年3月24日 22:00頃

最新の為替チャート|ユーロ/ドル(EURUSD)|日足」はこちら

これはチャート的に想定外の動きだったと思われます。金利が上がっているわけでもないのにドルが買われるという動き。予想外の動きには基本的についていくようにした方がよいと考えられます。目先は売りでインしてみたいチャートです。ただ、下落トレンドの入り口に差し掛かった可能性もあると感じています。

これは他の対ドルのチャートも同様で、ポンドドルでは木曜日の陰線が買い方にとってショッキングですが、金曜日の陰線でさらに追い打ちをかけるような形で安く引けており、買い方は完全に投げざるを得ない状況です。

【ポンド/ドル(GBP/USD) 日足チャート】※2024年3月24日 22:00頃

最新の為替チャート|ポンド/ドル(GBPUSD)|日足」はこちら

ユーロドル以上に売りでインできるチャートだと考えられます。

オージー米ドルも安く引けてしまい、買い方は完全にグロッキーという感じですので、売りに傾けてよいチャートだと思われます。

【豪ドル/米ドル(AUD/USD) 日足チャート】※2024年3月24日 22:00頃

最新の為替チャート|豪ドル/米ドル(AUDUSD)|日足」はこちら

チャート的に見ると、ユーロドルの方がまだ希望が持てるかもしれませんが、希望を持ってどうするのかという話もあるので、ユーロドルも売りでインすべきチャートだと考えられます。

足元のトレード戦略:対円はドル円買い・対ドルは売り(要約)

ここでドルが買われている理由はよくわかりませんが、考えてもあまり意味はないでしょう。対円は戻って上値追いの動きを見せるようなら、チャート的に買えるのはドル円が急先鋒だと思われます。対ドルは全般的に売りに傾けてもよいのではないかというのが、チャートを見た印象です。

まだまだ不安定な印象は否めませんが、大きな怪我をしないように。ポジション繰りは相場観よりも大事だと思われますので、しっかりと切るべきところは切って、リスクを取るべきところはリスクを取るという形でやっていかれるとよいのではないでしょうか。

「FX ウィークリーテクニカルレポート」
https://www.gaitame.com/media/entry/2024/03/25/085347

 
井上義教 氏
株式会社チャートリーディング 代表取締役 昭和39年東京都生まれ。 昭和63年大阪大学経済学部卒業、同年大和銀行入行、平成3年よりロンドンの証券現法にてディーリング業務に従事。 平成15年に退社するまで為替・債券・スワップ市場を歴任、チーフディーラーとしてチームを統括。 平成28年 株式会社チャートリーディング設立とともに代表取締役に就任。
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