午前の為替予想は… 介入警戒で152円の壁を前に伸び悩む
作成日時 :2024年3月25日8時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
ドル円予想レンジ
150.600-151.800円
前日の振り返りとドル円予想
22日のドル/円は152円台を目前に失速。欧州通貨安・ドル高の影響などから151.86円前後まで強含んで昨年11月以来の高値を付けたが、節目の152.00円を前に伸び悩んだ。その後、NY市場では週末を控えた持ち高調整と見られる米債買い(長期金利低下)を受けて151.00円前後まで反落。終値は約20銭ドル安・円高の151.42円前後だった。
昨年11月に神田財務官が円買い介入について「スタンバイの状態だ」と発言したのが151円台後半だっただけに、1ドル152円の水準が心理的な壁になっているようだ。相対的な低金利通貨である円が売られやすい地合いに変わりはなく152円台への上伸は時間の問題と見るが、今週は日本の年度末で海外勢にとっては第1四半期末の最終週となることから上値追及ムードは高まりにくいかもしれない。
なお、今週は28日に日銀がマイナス金利解除を決めた先週の金融政策決定会合の「主な意見」を公表するほか、29日には米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として重視する米2月個人消費支出物価指数(PCEデフレーター)が発表される。本日のドル/円相場は、次の手掛かり材料待ちで151円台前半を中心にもみ合う展開となりそうだ。
今朝 最新のドル/円チャート
レポートの本編は「外為どっとコムレポート」でチェック
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。