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投資初心者は日経平均CFDで手軽に株分散投資

 (写真=PIXTA)

 投資初心者にとって、数ある企業の中からひとつの企業を投資先として選択するのは、かなり難しいのではないでしょうか。「どのような企業の株に投資できるのかわからない」「何を基準に選べばいいのかわからない」「企業を選ぶための分析手法がわからない」など、投資家が個別株を選ぶには、越えなければならない壁がいくつもあります。今回は、投資初心者にとって「株価指数へ投資すること」が、「株式投資」をする上で、合理的な戦略のひとつであることを紹介したいと思います。

日経平均株価に投資するということ

 「株式投資」というと、たくさんの企業の中から1社だけを選んで、その企業の株式を取得するというイメージがありますが、必ずしもそうではありません。1社だけを選ぶのではなく、複数の会社の株から構成された金融商品に投資することもできるからです。投資対象を「IT企業全体」とか、「エネルギー業界の会社」とかに設定すると、いくつものテーマで複数企業に投資することが可能になります。

 その中の代表的なものが「『市場指数』の対象企業」というテーマです。S&P500や日経225など、市場ごとに存在する「指数」に投資することで、数ある中から自分が選んだ1社だけに投資するのではなく、「指数」を構成する企業群に投資することができるようになります。

アクティブ運用とパッシブ運用

 1社だけに投資するのと、「指数」に投資するのでは、どちらがいいのでしょうか?1社ないし、数社を選んで投資することを「アクティブ運用」と言います。それに対して「指数」に投資することを「パッシブ運用」と言います。

 アクティブ運用は、市場調査、株価分析、経済予測などを行い、投資家は「どの株式をどのタイミングで売買するか」を決定しなければなりません。そして、それらを実行するためには長年の勉学や研究、経験が必要とされます。

 一方のパッシブ運用は銘柄選定の必要がありません。個別企業の分析も不要です。

 投資において、銘柄選定にかかる時間、人材、人材教育、維持管理は「コスト」とみなされます。だから、アクティブ運用は「高コスト」であり、パッシブ運用は「低コスト」ということになります。

 それぞれの運用方法で期待されるパフォーマンスですが、パッシブ運用は「株価指数に投資するので株価指数程度の水準」となります。一方でアクティブ運用は「高コスト」であるがゆえに、「パッシブ運用以上、つまり株価指数以上のパフォーマンス」を期待されることになります。

 もし、研究に研究を重ね、「高コスト」をかけて選んだ銘柄が、「株価指数よりも低いパフォーマンス」だった場合、「最初から株価指数の『パッシブ運用』を選んでおけば良かった」となるからです。

アクティブ運用で市場平均を上回り続けることは難しい

 長期間のアクティブ運用が、「市場指数」以上のパフォーマンスを維持し続けることは理論的に可能です。ただし、以下のような理由から「実際は困難だ」と言われています。

1)市場効率性

 すべての公開情報は即座に価格に織り込まれるので、どのような情報を得たとしても市場平均を継続的に上回ることは困難になる。

2)コスト

 アクティブ運用は研究、分析、取引のコストが高くなりがち。高コストはリターンを圧迫し、長期間で市場平均を上回ることがより困難になる。

3)市場の変動性

 市場は不確実性が高く、変動が激しいため、アクティブ運用による優位性を継続的に維持するのは難しい。

4)選択バイアス

 過去のパフォーマンスで選ばれた銘柄が、将来にわたって、そのパフォーマンスを続ける保証はない。

5)人的要素

 アクティブ運用は投資家やファンドマネジャーの個人的スキルに大きく依存する。その個人の判断ミスがリターンに直接影響を及ぼす。

 実際のデータに基づく研究で、「アクティブ運用の投資信託(アクティブファンド)が長期にわたって市場指数を上回ることができない」という結果が多く出ています。しかし、市場平均を上回るアクティブファンドが、まったくないわけではありません。その理由は特定の市場環境と投資スタイルが、「奇跡的にマッチした」と分析されています。   

 上述したような「アクティブ運用の継続性の難しさ」という観点から、「未来永劫、アクティブ運用が高いパフォーマンスを維持し続けるという保証はない」ということは、覚えておくべきでしょう。

アクティブ運用とパッシブ運用のメリット・デメリット

ここでアクティブ運用とパッシブ運用のメリットとデメリットを整理します。

運用方法 メリット デメリット
アクティブ運用 ・高パフォーマンス ・高コスト:研究・分析でコスト発生
・市場指数を長期で上回ることが困難:多くの実証研究による分析結果が指摘
・高リスク:個人のスキルや力量に依存し、個人の判断ミスで大損失の可能性
パッシブ運用 ・低コスト
・市場の平均的リターン
・透明性:「指数」という投資対象の定義が明確
・市場平均を上回るパフォーマンスは期待できない(市場平均そのものに投資するため)
・下落リスク:市場が下落するとパッシブ運用の金融商品も下落
・多様性の限界:特定の「指数」に投資するため、その指数の対象外の銘柄に投資できない

   パッシブ運用は「長期投資に適している」と一般的に考えられています。費用が低く、市場の平均的なリターンを追求する投資家に人気があります。一方のアクティブ運用は、よりアグレッシブな戦略で、特定の機会を活用し、市場を上回るリターンを目指す投資家に適しています。

株価指数で分散投資

 米国では老後のための資産形成として、企業が用意する確定拠出年金401kや、個人積立の「個人退職口座(IRA)」がありますが、S&P500やNYダウといった株価指数に投資する「パッシブ運用」に人気が集まっています。老後のための資産形成は長期運用になるので、アクティブ運用よりも低コストで低リスクな点で、パッシブ運用が評価されているのでしょう。

 また、株価指数への投資は、ある特定の銘柄に投資するのではなく、市場全体に投資するため、結果的に分散投資をしていることになります。分散投資は、複数の銘柄に投資することで、個別企業や特定のセクターを保有することで発生するリスクを軽減します。簡単にいうと、1社の株価が不振でも、他社の株価が好調なら保有資産への影響は限定的だということです。

 個別株投資は高リターンが期待できますが、同時に高リスクになります。一方の分散投資は、リスク分散されるので、より安定したリターンを目指すことができます。株価指数への投資は、個別株投資のリスクを分散させるので、株価指数のパフォーマンスに連動したリターンが期待できます。

代表的な株価指数のパフォーマンス

 一般的に株価指数は上場企業の株価で算出されます。これらの企業はその国の経済成長、政治的安定性、市場の成熟度、国内外の経済状況の影響を受けるので、企業業績や将来の成長予測が株価に反映されます。言い換えると、株価指数は間接的にその国の経済状況や市場関係者の見通しを示しており、株価指数から、その国の経済動向や健全性を捉えることができます。

 例えば、S&P500は米国の大企業500社の株価平均で、株式市場全体の動きを示しています。S&P500は、サブプライムローン問題やギリシャ危機、新型コロナのパンデミックショックなど、数々の経済危機を克服してきました。米国経済は強く、成長し続けていることを示しています。

 日本の日経225はどうでしょうか。「日経平均株価」は日本の株式市場で取引されている代表的な225社の株式で構成される株価指数です。この指数は、日本経済新聞社によって算出・公表されており、日本の株式市場の健全性や動向を示すバロメーターとして広く利用されています。

バブル期最高値を超えた日経平均株価

 戦後日本は1950年代に始まる高度経済成長期を経て、80年代後半には「バブル経済」と呼ばれる空前の好景気を迎えます。そして、1989年12月29日、日経平均株価は史上最高値となる38,915円87銭を記録しました。しかし、90年代に入ってバブル経済が崩壊すると、日本経済は超長期停滞に苦しむことになります。

 一般的に、その国を代表する株価指数は、その国の経済成長と連動して上昇すると言われます。第二次世界大戦後、いくつかの経済危機がありましたが、日本以外の先進国の株価指数は、長期で見るとほとんどが右肩上がりです。しかし、日本は例外で、バブル崩壊とその余波で長期不況に陥り、日経平均株価は大きく下落して、最高値の約1/5となる7,054円98銭を経験しました。

 その日経平均株価が約34年の時を経て、2024年2月に史上最高値を更新しました。ゆっくりでしたが、日本経済の成長と株価指数の上昇を今、実感している投資家の方々も増えているのではないでしょうか。

日経平均CFDという選択肢

 そこで投資対象としての「日経225」です。CFDという新しい取引手法を使うと、初心者でも投資戦略が幅広くなることを最後にお伝えします。

 日経225CFDは取引手数料が無料です。CFDなので10倍のレバレッジがかけられます。だから少ない保証金で効率的な取引が可能です。さらにCFDは「買い」だけでなく、「売り」からも取引が始められます。下落トレンドの相場で、価格が下がったときでも、利益獲得が狙えます。

 日経225CFDは少額からスタートすることができます。日経平均株価を原資産にする「パッシブ運用」の金融商品なので、アクティブ運用の個別株投資よりもリスクは抑えられていると言えますが、まず投資初心者は少ない金額で始め、毎日の価格変動に慣れ、売買の経験を積んでから、少しずつポジションサイズを大きくするようなやり方がいいと思います。

 日経225CFDとは、日本の代表企業で構成される日経平均株価に投資する金融商品です。日本に住んでいる私たちは、毎日ニュースで日経平均株価の動きを確認することができますし、株価の変動要因になった情報もたくさん入手できます。投資初心者でも、日経225CFDを通じて「経済通」になれるはずです。

まとめ

・株式投資にはアクティブ運用とパッシブ運用がある。投資初心者はパッシブ運用がおすすめ
・パッシブ運用の中でも、その国を代表する株式市場の指数への投資は低リスク
・史上最高値を34ぶりに更新した「日経平均株価」魅力的な投資対象のひとつ
・CFDは少額からの投資が可能。柔軟な運用で着実に経験を積もう

 
岩田仙吉(いわたせんきち)氏
株式会社タートルズ代表/テクニカルアナリスト
2004年、東京工業大学から一橋大学へ編入学。専門は数理経済学。卒業後、FX会社のシステムトレードプロジェクトのリーダーになり、プラットフォーム開発および自動売買プログラムの開発に従事。その後、金融系ベンチャーの立ち上げに参画。より多くの人に金融のことを知ってほしいと思い金融教育コンテンツの制作に集中するために会社を創業。現在は、ハイリスク・ハイリターンの投資手法ではなく、初心者でも長く続けられるリスクを抑えた投資手法を研究中。
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