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豪ドル/円 今日の見通し「中国、米国の製造業景気動向に、資源国通貨である豪ドルは注目」2024/3/1

 

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

 

豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック

・NY原油先物市場は小幅続落。米国の景気悪化懸念が原油需要減退につながった。ただ中東情勢への懸念も残っており小幅の下落となった。終値は前日比-0.28ドルの1バレル=78.26ドル(2月29日)。

<WTI原油・商品CFDチャートはこちらはこちら>

 

・2月28日に発表された豪1月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+3.4%で前月から横ばいだった。1月31日に発表された豪10‐12月期CPIは前年比+4.1%となり、前四半期(+5.4%)から鈍化した。

・2月15日発表の豪1月雇用統計は、雇用者数が市場予想(1.50万人増)を大幅に下回る0.05万人の増加だった。失業率は4.1%へ悪化(前回:3.9%)、労働参加率は66.8%で横ばいだった。

・2月6日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。

今日の豪ドル(AUD)トレード メインシナリオ

中国、米国の製造業景気動向に、資源国通貨である豪ドルは注目

本日は中国2月製造業購買担当者景気指数(PMI)と中国2月財新製造業PMIが発表される。それぞれ、中国国家統計局と民間企業S&Pグローバルが統計する指標で、前者は国有企業の比重が大きく、後者は比較的経済が発展している沿岸部の企業が多い。どちらの指標も2月は前月よりも悪化が予想されている。予想を下振れた際は中国の景気悪化懸念により、同国と交易関係の強い豪ドルにとってはマイナス要因となりそうだ。

また、NY時間には米2月ISM製造業景況指数が発表される。市場予想では前月から改善となっている。このところの米国の経済指標を見ると米経済の悪化を示唆する内容のものが増えている。米2月ISM製造業景況指数が予想に反して前月から悪化を示した場合は、リスク回避の姿勢が強まり、資源国通貨の豪ドルの上値を抑える材料となろう。

想定される個別シナリオ

■米2月ISM製造業景況指数が予想に反して悪化を示す
⇒米国における資源需要が低下するとの見方に繋がる
⇒豪ドルは資源国通貨
⇒豪ドルは売られる

豪ドル/円 最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

中国、米国の株価動向
中国2月製造業PMI、中国2月財新製造業PMI
米2月ISM製造業景況指数

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は晴れ、豪ドル/米ドルは曇り。4時に豪ドル/米ドルの移動平均で売りシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>

  • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
  • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
 

 

nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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