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豪ドル/円 今日の見通し「豪CPIは反発?インフレ高止まり懸念はRBA利下げ開始時期の後退に繋がる」2024/2/28

 

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

 

豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック

本日9:30 豪1月CPI発表!
・1月31日に発表された豪10‐12月期CPIは前年比+4.1%となり、前四半期(+5.4%)から鈍化。同時に発表された豪12月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+3.4%で前月(+4.3%)から鈍化した。

・NY原油先物市場は続伸。イスラエルと対立するハマスを支援する武装組織フーシ派が「イスラエルがガザ侵略を中止するまで紅海での船舶への攻撃を続ける」と表明したことが原油の供給懸念に繋がった。終値は前日比+1.29ドルの1バレル=78.87ドル(2月27日)。

・2月15日発表の豪1月雇用統計は、雇用者数が市場予想(1.50万人増)を大幅に下回る0.05万人の増加だった。失業率は4.1%へ悪化(前回:3.9%)、労働参加率は66.8%で横ばいだった。

・2月6日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。

今日の豪ドル(AUD)トレード メインシナリオ

豪CPIは反発?インフレ高止まり懸念はRBA利下げ開始時期の後退に繋がる

本日は豪1月月次CPIが発表される。市場予想は前年比+3.6%で2023年12月の+3.4%から反発となっている。豪州では2月21日に発表された豪2023年10-12月期賃金指数が前年比+4.2%まで上昇し、同時期のCPI(+4.1%)を上回った。賃金上昇率が物価上昇率を上回ることは、インフレの鈍化にとってはマイナス材料となる。そういった状況下で本日発表の豪1月月次CPIが市場予想通り前月から反発する結果となれば、市場が予想するRBAの利下げ開始時期の後ズレに繋がることになるだろう。

また、本日は豪州の隣国であるニュージーランド準備銀行(RBNZ)が政策金利を発表する。市場予想は政策金利を5.50%で据え置きとなっているが、一部では利上げの可能性も囁かれている。サプライズの利上げや、タカ派的な声明が示されればNZドルが買われることになるだろう。その場合、同じオセアニア通貨である豪ドルも短期的にNZドルの動きにつれる可能性もあるため注意しておきたい。

想定される個別シナリオ

■豪1月月次CPIが市場予想を上回る
⇒市場が予想するRBAの利下げ開始時期が後退する
⇒豪ドルは買われる

豪ドル/円 最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

日本、中国、米国の株価動向
豪1月月次CPI
RBNZ政策金利と声明

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は晴れ、豪ドル/米ドル雨。5時に豪ドル/米ドルの移動平均で売りシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

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  • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
  • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
 

 

nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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