読む前にチェック!最新FX為替情報

読む前にチェック!
最新FX為替情報
CFD銘柄を追加!

スプレッド
始値比
  • H
  • L
FX/為替レート一覧 FX/為替チャート一覧 株価指数/商品CFDレート一覧 株価指数/商品CFDチャート一覧

ドル円強気継続!FOMC利下げは「7月以降」「年2回」予想が最多|FX個人投資家が大予想【外為短観 第177回】

外為短観ロゴ

<第177回調査>2024年2月23日

外為どっとコムの口座開設者のお客様を対象とした投資動向等に関するアンケート調査です。

分析・レポート作成
外為どっとコム総合研究所

調査実施期間
2024年2月16日(金)13:00~2024年2月20日(火)24:00

調査対象
外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』に口座を開設のお客様層。

調査方法
外為どっとコムの口座開設者にメールでアンケート回答URLを送付。
今回の有効回答数は662件。
※必要項目を全て入力して回答して頂いたお客様を「有効回答数」としました。

問1:今後1カ月間の米ドル/円相場の見通しについてお答えください
問2:今後1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください
問3:今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください
問4:今後1カ月間のポンド/円相場の見通しについてお答えください
問5:今後3カ月程度の期間で買いたい、もしくは強くなると思う通貨はどれですか
問6:今後3カ月程度の期間で売りたい、もしくは弱くなると思う通貨はどれですか
問7:今年(2024年)のFOMCの利下げはいつから開始されると思いますか
問8:年内(2024年)にFOMCの利下げは何回行われると思いますか
問9:年内(2024年)のFOMCの利下げ幅は合計でどれ程になると思いますか

問1:今後1カ月間の米ドル/円相場の見通しについてお答えください。

「今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し」については、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が49.4%であったのに対し「円高・米ドル安」と答えた割合は20.7%であった。この結果「米ドル/円予想DI」は△28.7%ポイントと前月の△32.1%ポイントからややプラス幅が縮小した。
調査期間前後の米ドル/円相場は、米1月消費者物価指数(CPI)が市場予想を上振れたことで昨年11月16日以来となる150.88円前後まで上昇した。しかし、151円台の上値が意識されて伸び悩むと149円台へ反落。その後150.00円を挟んで方向感のない展開となっている。そうした中でドル高・円安が続くと見る個人投資家がやや減少したのだろう。
今後1カ月の米ドル/円相場の高値と安値の予想については、最高値が155.00円、最安値が140.00円となり、高値の平均値は151.56円、安値の平均値は146.73円であった。高値の中央値は151.52円、安値の中央値は147.09円だった。実勢レートが前回調査時(最終日)から1.6円程度切り上がったのに合わせて、高値と安値の予想中央値は前月調査時から1.5~3円程度、ドル高・円安にシフトした。

※高値と安値が逆の回答や片方だけの回答などを無効とした上で、上位3%と下位3%の回答をカットしてデータを処理

問2:今後1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください

「今後1カ月間のユーロ/円相場の見通し」については、「ユーロ高・円安方向」と答えた割合が、39.0%であったのに対し「円高・ユーロ安方向」と答えた割合は21.5%であった。この結果「ユーロ/円予想DI」は△17.5%ポイントとなり、前月の△23.9%ポイントからプラス幅がやや縮小した。
調査期間前後のユーロ/円相場は、約3カ月ぶりの高値を更新して162円台を回復。欧州中銀(ECB)が市場の早期利下げ観測をけん制する一方、日銀はマイナス金利の解除後も緩和的な金融環境が続くと表明したことでユーロ高・円安に傾きやすかった。ただ、個人投資家は高値警戒感などからユーロ強気・円弱気の姿勢をやや弱めたようだ。
今後1カ月のユーロ/円相場の高値と安値の予想については、最高値が168.48円、最安値が150.00円となり、高値の平均値は162.42円、安値の平均値は157.61円であった。高値の中央値は162.00円、安値の中央値は158.00円であった。前月調査時(最終日)から実勢レートが1円程度切り上がったのに合わせて安値の予想中央値が2円程度、ユーロ高・円安方向にシフトした。

※高値と安値が逆の回答や片方だけの回答などを無効とした上で、上位3%と下位3%の回答をカットしてデータを処理

問3:今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください

「今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通し」については、「豪ドル高・円安方向」と答えた割合が、37.6%であったのに対し「円高・豪ドル安方向」と答えた割合は18.6%であった。この結果「豪ドル/円予想DI」は△19.0%ポイントとなり、前月の△20.1%ポイントからプラス幅がやや縮小した。
調査期間前後の豪ドル/円相場は、豪10-12月期CPIや、2月会合の豪中銀(RBA)議事録を受けて一時98.61円前後まで上昇。年初来高値を更新した動きから、引き続き豪ドル高・円安を見込む個人投資家が多いものの、中国景気を巡る不透明感などから強気度合いは低下しつつあるようだ。
今後1カ月の豪ドル/円相場の高値と安値の予想については、最高値が100.40円、最安値が90.00円となり、高値の平均値は98.41円、安値の平均値は95.09円であった。高値の中央値は98.50円、安値の中央値は95.32円だった。前月調査時(最終日)と比べ実勢レートが0.4円程度切り上がったのに合わせて、予想中央値は0.5円程度、豪ドル高・円安方向にシフトした。

※高値と安値が逆の回答や片方だけの回答などを無効とした上で、上位3%と下位3%の回答をカットしてデータを処理

問4:今後1カ月間のポンド/円相場の見通しについてお答えください

「今後1カ月間の英ポンド/円相場の見通し」については、「英ポンド高・円安方向」と答えた割合が、39.9%であったのに対し「円高・英ポンド安方向」と答えた割合は21.5%であった。この結果「英ポンド/円予想DI」は△18.4%ポイントとなり、前月の△20.2%ポイントからプラス幅が僅かに縮小した。
調査期間前後の英ポンド/円相場は、英10-12月週平均賃金が予想を上回る結果となったことからインフレの高止まりが警戒され一時2015年8月以来となる190円台へ上昇した。その後も高値圏での推移が続いていたことから、個人投資家はポンド高・円安方向の目線を大きく変えなかったようだ。
今後1カ月の英ポンド/円相場の高値と安値の予想については、最高値が199.46円、最安値が172.50円となり、高値の平均値は190.99円、安値の平均値は184.83円であった。高値の中央値は190.50円、安値の中央値は185.00円だった。前月調査(最終日)から実勢レートが1円程度切り上がったが、予想中央値は前回から1.5~5円程度の上方シフトとなった。

※高値と安値が逆の回答や片方だけの回答などを無効とした上で、上位3%と下位3%の回答をカットしてデータを処理

問5:今後3カ月程度の期間で買いたい、もしくは強くなると思う通貨はどれですか

今後3カ月程度の期間で買いたい、もしくは強くなると思う通貨はどれですか(ひとつだけ)と尋ねたところ、「米ドル」と答えた割合が47.3%で最も多かった。次いで「円」が23.0%、さらに「メキシコペソ(8.8%)」、「英ポンド(4.2%)」、「トルコリラ(3.8%)」、「ユーロ(3.2%)」、「豪ドル(2.3%)」、「スイスフラン(2.3%)」と続いた。「米ドル」と「円」はそれぞれ前回より回答割合がやや低下したが順位に変動はなかった。3位のメキシコペソ以降も6番手のユーロまで順位はほぼ変わらずであった。なお、「米ドル」が最も強くなると答えた向きの多くは、その理由として「FRBの利下げが予定より遅くなる」、「米経済は好調」などと回答した。景気の底堅さを背景にFRBの利下げが後ずれするとの観測でドルが上昇すると予想する向きが多いことがあらためてわかった。

問6:今後3カ月程度の期間で売りたい、もしくは弱くなると思う通貨はどれですか

今後3カ月程度の期間で売りたい、もしくは弱くなると思う通貨はどれですか(ひとつだけ)と尋ねたところ、「円」と答えた割合が46.2%と最も多かった。次いで「米ドル」が20.7%、さらに「中国人民元(7.9%)」、「ユーロ(6.6%)」、「トルコリラ(6.6%)」、「英ポンド(4.2%)」、「豪ドル(2.6%)」と続いた。こちらも順位に大きな変動はなかったが、「円」の回答割合がやや増加した一方で、「米ドル」の割合が小幅に低下しており、1位と2位の差は前回より広がった形だ。「円」が最も弱いとした理由については、「マイナス金利がゼロ金利になるだけで、今後も金融緩和継続で円安が続くと予想」との見立てが目立ち、結局のところ「(内外)金利差は縮まらない」との声が多かった。そのほか、「GDP4位転落」や「新NISAによる海外投資」などを指摘する声もあった。「円高になる要素が国内にはない」とする意見も出ていた。

問7:今年(2024年)のFOMCの利下げはいつから開始されると思いますか

今回の特別質問として「今年(2024年)のFOMCの利下げはいつから開始されると思いますか」と尋ねたところ「7月以降」との回答が28.1%で最も多かった。次いで「5月」が25.2%、「6月」が22.2%、「年内利下げなし」が15.7%と続き、「3月」は8.8%だった。米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ開始時期に関する個人投資家の見通しは、見方が大きく割れているようだ。なお、米金利先物市場が織り込む利下げの確率は2月22日13時時点で、3月が10%未満、5月は30%弱、6月は70%強となっている。現時点では、米金利先物市場よりも本邦個人投資家のほうがFRBの利下げ開始に対してやや慎重に見ている(先送りされると見ている)と言えそうだ。

問8:年内(2024年)にFOMCの利下げは何回行われると思いますか

今回のふたつ目の特別質問として「年内(2024年)のFOMCの利下げは何回行われると思いますか」と尋ねたところ、「2回」が43.2%と最も多く、次いで「3回」が21.1%、「1回」と「0回」が15.6%で並び、以下「4回(2.3%)」、「5回(1.5%)」、「7回以上(0.5%)」、「6回(0.3%)」の順になった。米金利先物市場が織り込む年内の利下げは3.5回。利下げ回数についても、日本の個人投資家のほうがいくぶん慎重な見方を示している。なお、FOMCは昨年12月に公表した政策金利見通しで今年の利下げは3回になると見込んでいた。個人投資家の利下げ見通しは、当のFOMCよりもさらに慎重ということになる。

問9:年内(2024年)のFOMCの利下げ幅は合計でどれ程になると思いますか

今回のみっつ目の特別質問として「年内(2024年)のFOMCの利下げ幅はどれ程になると思いますか」と尋ねたところ、「50bp」が34.3%で最も多く、次いで僅差で「25bp」が34.1%と続き、以下「0bp」が13.7%、「75bp」が12.8%、「100bp」が3.5%、「125bp以上」が1.5%だった。問7で年内の利下げは「2回」とする見方が多かったことを踏まえると、25bp刻みで合計「50bp」の利下げが行われるとの予想が最多であったのは頷けよう。なお、米金利先物市場が織り込む年内の利下げ幅は約90bpで、FOMCの見通しは75bpである。やはり、日本の個人投資家がFOMCの利下げをそれらよりも慎重に見ていることになる。各者の見方が異なるままで迎える可能性が高い3月のFOMCでは、最新の政策金利見通しが発表されることから、大いに注目を集めそうだ。

本レポートは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。また、本レポートに記載された意見や予測等は、今後予告なしに変更されることがございます。なお、本レポートにより利用者の皆様に生じたいかなる損害についても、株式会社外為どっとコム総合研究所ならびに株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承願います。 Copyright©2024Gaitame.com Research Institute Ltd. All Rights Reserved. https://gaitamesk.com/

お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信

外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。

12時からのFXライブ解説 配信チャンネルはコチラ

YouTube特別キャンペーン告知QRバナー

 
uehara.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。