本日のロンドン為替市場のユーロドルは、2月独Ifo企業景況感指数やタカ派のシュナーベル欧州中央銀行(ECB)専務理事とナーゲル独連銀総裁の講演を見極める展開となる。
ドイツ連邦銀行は月次報告書で、ドイツ経済は現在リセッション(景気後退)のさなかにあるとしても、深刻な景気下降には直面していないとの見解を示した。
ドイツの今年1-3月期の景況感を見極める意味で、2月独Ifo企業景況感指数(予想:85.5)に要注目か。
昨日発表された2月独製造業PMI速報値は42.3で、1月の45.5から悪化、2月独サービス部門PMI速報値は48.2で、1月の47.7から改善していた。
マクロ経済政策研究所は、景気低迷が今年4-6月まで続く公算が大きく、そのリスクは若干高まっているとの見方を示している。
昨日公表された欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨(1月25日分)では、「委員間で利下げについて議論するには時期尚早であるという幅広いコンセンサス」「金利を早期に引き下げるリスクの方が、遅く引き下げるリスクよりも大きい」とのタカ派的な見解が示されていた。
本日講演予定のタカ派のシュナーベルECB専務理事とナーゲル独連銀総裁からも、タカ派的な見解が予想されるため、市場への影響は限定的だと思われる。
想定レンジ上限
・ユーロドル:1.0898ドル(日足一目均衡表・雲の下限)
・ユーロ円:163.47円(2/22高値)
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0792ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:162.13円(日足一目均衡表・転換線)
(山下)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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