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FX「昨年来高値更新もCPI低下で足踏み、対ドル17.0がポイント」メキシコペソ見通し

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総括

FX「昨年来高値更新もCPI低下で足踏み、対ドル17.0がポイント」メキシコペソ見通し

予想レンジ 8.5-9.0

(ポイント)
*昨年来の高値更新8.828、次の目標は2008年10月の9.753
*メキシコ中銀の次回政策金利決定は3月21日、FOMCは前日の20日
*対ドル17.0を抜けない(ペソ高方向へ)
*消費者物価は小刻みに低下
*4Q・GDPは伸び鈍化
*メキシコ大統領の議員定数の大幅削減案に不満の声
*中国BYDもメキシコ進出か
*政策金利を11.25%に維持も利下げ示唆
*対米輸出が中国を抜いて世界一
*郷里送金も記録的な伸びが続く
*2023年のGDPは前年比3.1%増加、IMFの2024年成長見通しは2.7%
*気になるのは財政支出拡大と財政赤字拡大
*メキシコ初の女性大統領を目指す選挙選(6/2)
*AMLO大統領は「スーパーペソ」の復活を歓迎
*トランプ大統領が誕生すればメキシコに一波乱あり

(現在、12通貨中3位、対ドルでは1ドル17.0を抜けきれない)
ペソ円は2月20日に8.828をつけ昨年来高値を更新した後、小反落し8.79。年初来、対円で5.9%高で米ドル、ポンドに次いで3位。ただ対ドルでは1ドル17.0を抜けきれない。ボルサ株価指数は年初来0.41%安とやや冴えない。10年国債利回りは9.56%。

(消費者物価は小刻みに低下。2月前半CPI)
 消費者物価(CPI)は小刻みに低下。2月前半CPIは前年比4.45%上昇、前回は4.9%上昇、コアは4.63%上昇、前回は4.78%上昇。3月には小幅の利下げが行われるかもしれない。

(4Q・GDPは伸び鈍化)
 2023年4Q・GDP確報は前年同期比2.5%増と、3Qの3.3%増から鈍化し、速報の2.4%増を若干上回った。建設 (20.2%) 、発電 (4.9%) 、卸売販売 (6.7%) 、輸送サービス (1.8%) などが伸びた。

(12月小売売上は冴えず)
 12月の小売売上高は前年比0.2%減となり前月の2.7%増、予想の2.5%増を下回った。小売業の減少は2021年2月以来初めてで、自動車(9.9%減)、金物・ガラス製品(7.8%減)、健康用品(5.4%減)の売上高減少が響いた。

(米国との比較、その関係でもペソが動く)
 2024年は例年以上に米国と比較する、また米国から影響を受ける事象が多くなる。3月21日にはメキシコ中銀の政策金利決定。FOMCはその前日の3月20日となる。明日発表の2月前半の消費者物価や23日の中銀議事録を注目したい。FRBはフェッドウオッチでは3月は90%の確率で据え置くと見られているのでメキシコ中銀のフォワードガイダンスも重要チェック項目となる。

(米墨大統領選挙)
 メキシコは6月2日、米国は11月5日に大統領選挙がある。もしトランプ氏が大統領となれば、前任時も米墨加の自由貿易協定(NAFTA)から脱退をほのめかしていたこともあった。NAFTAを引き継いだUSMACA協定の見直しは2026年にある。トランプ大統領になっていれば、協定維持に障害となる可能性がある。メキシコのここまでの繁栄はUSMCAに基づいたサプライチェーンを安定させるためのニアショアリングによるものであったが、その根底が覆されるかもしれない。ただ、そうなると米国への商品の安定供給が妨げられ、物価高騰を招く事態となるので、そう簡単には現状を覆すことは出来ないだろう。

(郷里送金)
 ペソ買いを支えていることにもなっている、米国で働くメキシコ人労働者からの郷里送金は米国経済の繁栄あってこそなので、米国の景気動向は常に気になるところだ。メキシコ経済の浮沈は米国が握っていることは確かだ。バイデン大統領が再選されれば現状が維持される。
ニアショアリングでは依然、世界からの工場進出が進んでいる。電気自動車部門では、既に工場建設中のテスラに加え、世界一の電気自動車販売量を誇る中国BYDも進出計画を立てている。独フォルクスワーゲンもメキシコ中部での既存の電気自動車事業を強化するために約10億米ドルを投資すると発表した。

テクニカル分析

ボリバン上位で横ばい推移

 日足、ボリバン2σ上限に沿って上昇していたが2月14日以降は横ばい推移。2月19日-22日の上昇ラインがサポート。2008年10月6日-2024年2月20日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線上向き。
 週足、ボリバン2σ上限へ上昇。2月5日週-12日週の上昇ラインがサポート。2008年10月6日週-2024年2月12日週の下降ラインが上値抵抗。5週線、20週線上向き。
 月足、23年7月からの山なり状態を上抜いた。12月-1月の上昇ラインがサポート。2008年8月-2023年11月の下降ラインを上抜く。
 年足、23年で3年連続陽線。14年-22年の下降ラインを上抜く。22年-23年の上昇ラインがサポート。

VAMOS MEXICO

メキシコ大統領の議員定数の大幅削減案に不満の声

 ロペスオブラドール大統領は18の憲法改正案を含む20の改正案を国会へ提出した。その中で選挙制度改革は、議員定数の大幅削減など抜本的な改正案となっている。
 下院を500人から300人に削減し、上院は128人から64人に削減する。

改革案に対して専門家から、2024年の総選挙への影響や与党への権力集中につながる可能性を懸念する声が目立つ。また、メキシコ競争力研究所(IMCO)は「議員定数の削減は、選挙で優位に立つ政党の力を再認識することになり、議席数の少ない政党は発言権を失うことになる」と主張し、この改革案は「この国の民主主義の後退につながる」と強く批判した。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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