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【市場概況】東京為替見通し=ドル円、151円台に乗せた場合は円買い介入の可能性に要警戒か

22日のニューヨーク外国為替市場でドル円は、米新規失業保険申請件数が予想より強い内容だったことやジェファーソン米連邦準備理事会(FRB)副議長の発言「政策金利の過度な引き下げを警戒する必要」を受けて150.69円まで上昇した。ユーロドルは1.0803ドルまで軟調に推移した。

 本日のアジア外国為替市場のドル円は、東京市場が休場で閑散取引の中、本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入への警戒感から上値が重い展開が予想される。

 先週14日の神田財務官の発言「必要があれば適切に対応する」や昨日の鈴木財務相の発言「為替市場の動向を高い緊張感持って注視」は介入を警告したものだったが、介入が実施される可能性がある151円台に向けては「あらゆる措置」「断固たる措置」という発言に警戒していくことになる。

 本日、ドル円が151円台に乗せた場合は、東京市場が休場でも本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入の可能性には警戒しておきたい。
 岸田首相は、今年の春闘で昨年を上回る賃上げを実現して、6月の定額減税とあわせて実質賃金をプラスにして、消費を活性化させて、9月の自民党総裁選での再選を目論んでいると思われる。そのため、ドル高・円安による輸入物価の再上昇は阻止したいはずであり、本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入の警戒感を高めている。

 ドル円は中期的には「ダブル・トップ(151.95円・151.91円)」を形成している。
 2022年10月の高値151.95円では、本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入で127円台まで反落、2023年11月の高値151.91円では、植田日銀総裁の「チャレンジング」発言で140円台まで反落している。

 本邦通貨当局による2022年のドル売り・円買い介入は、市場の間隙を縫う形で実施された。
■9月22日(木)の第1弾の円買い介入(2兆8382億円)
・介入時間帯:日本時間17時半頃(アジア・東京勢が退場し、欧州勢が参入し始めた頃)
・IMM円売り持ち高:116047枚(※9/20)
・ドル円:高値145.90円から安値140.36円まで、5.54円(3.8%)下落した。
・ボリンジャー・バンド+2σ:146.12円

■10月21日(金)の第2弾の円買い介入(5兆6202億円)
・介入時間帯:日本時間23時半頃(欧州勢が退場し、NY勢が参入し始めた頃)
・IMM円売り持ち高:124919枚(※10/18)
・ドル円:高値151.95円から安値146.23円まで、5.72円(3.8%)下落した。
・ボリンジャー・バンド+2σ:150.39円

■10月24日(月)の第3弾の円買い介入(7296億円)
・介入時間帯:日本時間8時半頃(東京勢が参入し始めた頃)
・IMM円売り持ち高:140197枚(※10/25)
・ドル円:高値149.71円から安値145.56円まで、4.15円(2.8%)下落した。
・ボリンジャー・バンド+2σ:150.69円

(山下)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ