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大口投資家の動向は?「円ネットショート大幅に増加 昨年10月以来の水準」【最新IMMポジション】2024/2/19

シカゴIMM通貨先物ポジションの推移から為替市場の全体的な状況と投資マインドを読み解きます。

執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉

目次

▼IMMポジション ドル/円
円ネットショート大幅増

▼IMMポジション ユーロ/ドル
ユーロネットロング2週連続で減少

ドル/円

IMMポジション ドル/円

ポイント

【円ネットショート大幅増】
2月13日時点で円のポジションは、ドルに対して11.2万枚の売り越し(ネットショート)。
ショートが大幅に積み増されたことから、ネットショートは前週から約2.7万枚増加。
期間中のドル/円相場は日銀正副総裁のハト派的な発言や、米1月消費者物価指数(CPI)が予想に反して高止まりしたことで、約3カ月ぶりに150円台に乗せた。
日銀は緩和的な姿勢を維持する一方で、FRBの早期利下げ観測が一段と後退したため、投機筋は円ショートに大きくポジションを傾けたようだ。

ユーロ/ドル

IMMポジション ユーロ/ドル

ポイント

【ユーロネットロング2週連続で減少】
2月13日時点でユーロのポジションは、ドルに対して5.3万枚の買い越し(ネットロング)。
ロングよりもショートが大きく積み増された結果、ネットロングは前週から約0.9万枚減少。
期間中のユーロ/ドルは、欧州中銀(ECB)高官が相次いで早期利下げに対して牽制する発言をしたことなどで一時1.08ドル台を回復。しかし、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ時期が後ズレするとの見方が強まる中で、ドルが買い戻されると、約3カ月ぶりに1.0700ドル前後まで反落した。
そうしたなか、投機筋はユーロショートポジションを膨らませたと考えられる。


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IMMポジション


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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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