オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック
・2月15日発表の豪1月雇用統計は、雇用者数が市場予想(1.50万人増)を大幅に下回る0.05万人の増加だった。失業率は4.1%へ悪化(前回:3.9%)、労働参加率は66.8%で横ばいだった。
・NY原油先物市場は反発。イスラエルとレバノンの武装組織ヒズボラとの交戦が激化しており、中東の地政学リスクへの懸念が原油相場を支えた。終値は前日比+1.39ドルの1バレル=78.03ドル(2月15日)。
・2月6日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。
・1月31日に発表された豪10‐12月期CPIは前年比+4.1%となり、前四半期(+5.4%)から鈍化。同時に発表された豪12月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+3.4%で前月(+4.3%)から鈍化した。
今日の豪ドル(AUD)トレード メインシナリオ
米国のインフレ関連指標を注視!米インフレ鈍化示唆なら豪ドル買い?
昨日は予想を下回る米1月小売売上高や米1月鉱工業生産の結果を受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ観測がやや高まった。その結果、米株価指数が上昇し、リスクセンチメントに敏感な豪ドルは主要通貨の中でも強い通貨となった。
本日は豪州にて主要な経済指標の発表は予定されていない。そのため、昨日同様に米国を中心とした株式市場の動向を睨みながらの動きとなりそうだ。本日は米国にて1月生産者物価指数や2月ミシガン大消費者態度指数・速報値などの注目経済指標が発表される。これらの指標結果が米株式市場に大きな影響を与える可能性があるため、米国の経済指標の結果に注目したい。
想定される個別シナリオ
■米1月PPIが予想を下回る
⇒米国のインフレ先行きは鈍化傾向にある
⇒米国の早期利下げ期待が高まる
⇒米株価指数が上昇する
⇒豪ドルはリスクセンチメントに敏感
⇒豪ドルは買われる
豪ドル/円 最新チャート分析
今後の注目経済指標・イベント
米国株価動向
米1月PPI、米2月ミシガン大消費者態度指数
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は曇り、豪ドル/米ドルは雨。7時に豪ドル/円と豪ドル/米ドルのRSIで売りシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
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- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。

中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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