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ドル円午前の為替予想、介入警戒も高値圏で推移!米小売売上高に注目 2024/2/15


午前の為替予想は… 介入警戒も高値圏で推移 米小売売上高に注目

作成日時 :2024年2月15日8時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

ドル円予想レンジ

149.700-151.600円

前日の振り返りとドル円予想

昨日のドル/円は150円台半ばを中心に比較的小幅な値動きとなった。米1月消費者物価指数(CPI)の高止まりを受けてドルが買われた前日の流れは一服。本邦当局者が相次いで円安をけん制したことで円売りの動きも一服した。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測後退を背景にドルが買われやすい一方、たとえマイナス金利を解除しても日銀は金融緩和は維持するとの見方から円が売られやすい地合いに変化はない。
ドル/円は、34年ぶり高値(151.94円前後)更新に向けた上伸への期待感と、本邦当局の円買い介入への警戒感が交錯する格好で高値圏での推移が続きそうだ。
なお、本日はNY市場で発表される米1月小売売上高に注目。市場予想は前月比-0.2%と減少の見込みだが、自動車、ガソリン、建材などを除いた国内総生産(GDP)の算出に用いられるコア売上高は前月比+0.2%と小幅に増加する見通しだ。米国では物価の伸び(1月:前年比3.1%)を賃金の伸び(1月:前年比4.5%)が上回っており、米経済のキモとなる個人消費が減速する環境にはない。1月小売売上高がコアベースで堅調な伸びとなればドル高を後押しする手掛かり材料となるだろう。

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kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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