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米利下げは5月も難しい?ドル円 ±1~±2円のレンジがつづく|高金利通貨・メキシコペソ円のトレードが有効な理由とは【マット今井 実践FXトレードのつぼ】2024/2/8

2月13日の米消費者物価指数で予想を大きく乖離する数字が出た場合のみ、相場が素直に反応する可能性【マット今井 実践トレードのつぼ】

収録日:2024/2/8

元邦銀ディーラーの今井雅人氏が現状の世界経済を詳細に分析し、今後の為替相場動向まで踏み込み見通しを示します。

時間がない方向け「ポイント要約」・相場は凪状態に
・米利下げは5月も難しい
・材料がなく緩やかな相場動向
 →メキシコペソなどの高金利通貨トレードが有効
・レンジから±1~±2円という相場がこの1週間続きそう

目次

0:00 今回のダイジェスト
0:31 相場振り返り 相場は凪状態
1:14 米利下げの行方 5月利下げも難しい?
3:43 高金利通貨トレード メキシコペソの見通し
4:41 足元のトレード戦略 ±1~±2円のレンジ相場
6:09 【PR】口座開設特別キャンペーン実施中

要約

相場振り返り 相場は凪状態

相場はもう凪状態に入っていますね。谷間の時期ということだと思います。
2月2日にアメリカの雇用統計がありまして、予想よりも良かったということでドルがボーンと跳ねました。ただ、今週に入って主立った材料が全くない中で、小動きになっています。経済指標も主立ったものはありませんし、重要なイベントもないということですね。来週もほとんどありません。あえて言うと、13日火曜日にアメリカのCPIがありますから、ここが一つのヤマです。

米利下げの行方 5月利下げも難しい?

一時期は3月にFOMCで利下げがあるんじゃないかという期待が4分の3ぐらいまで織り込んだんですが、ちょっと早とちりしすぎたなということで、その修正も終わりました。次に5月の利下げを見に行っているところですが、その5月に向けてインフレがすっかり収まっているかどうかというのを確認するという意味では、余程予想と大きく違わない限り、私は5月の利下げすら難しいと思っていまして、だんだんそれを確認していくことになっていくんじゃないかなと思っています。というのは、やはり先週発表された米雇用統計で、特に平均時給が年率で+4.5%と物凄く強いんですよ。賃金が上昇しているということは物価が収まらないということなので、賃金の上昇率が鈍化してこない限り、インフレ率は収まりきらない。当然FOMCのメンバーの人たちもそれはわかっていますから、あの数字を見て、「これはなかなか利下げはできないな」とみんな考えていると思います。
今週、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、あるいはコリンズ総裁などの関係者が発言しています。今年は2~3回の利下げがあるんじゃないかと見通しをしていますが、「利下げをしてもいいという確実なデータが出てこないと利下げできないね」というようなニュアンスを皆言っています。このことから考えると、恐らく利下げは年の後半になるだろうというのが、今のところ可能性としては十分高いと思っていますので、前半はそういう事態が起きないと考えると、5月の利下げもちょっと私は難しいのではないかなと思っているところです。

高金利通貨トレード メキシコペソの見通し

そう考えると全般的にドルは強くなるという方向にバイアスがかかってくると考えています。ただ材料が本当にありませんし、そういう中で方向づけがしづらいので、動きが非常に緩やかになってしまっています。ドル円も147円台から148円台のところでうろうろとし始めてしまいましたし、ユーロドルも1.07ドルから1.08ドル台でこれも狭いレンジに入り込んでいます。残念ながら、こういう動きはしばらく続くのではないかなと思います。
こういう時は細かいレンジトレードをするというのも一つの方法ですが、これだけ市場が安定しているということであれば、金利差を取りに行くという投資が有効です。特に高金利通貨。個人投資家に一番人気が高いメキシコペソなどです。メキシコペソ円は8.5円がだんだん底値になってきていて、8.8円前後を目指す可能性があると思ういます。8.5円~8.8円の間ぐらいのレンジで推移する可能性が今のところ当分高いと思いますから、私もメキシコ円のロングをずっと持っていて、これでスワップを稼ぎながらサヤ取りディールというのをやっていますけれども、今のところ非常に有効に働いていますので、このまま続けたいなと思っています。

足元のトレード戦略 ±1~±2円のレンジ相場

基本的にレンジは非常に狭いので、ドル円も147~149円の2円程度のレンジ、ユーロドルも1.07~1.09ドルぐらい200ポイント、よりもう少し狭いと思いますが、これくらいのレンジ。クロス円も完全に動きが止まってしまっています。本来は金利差が効いて、相場が凪状態になると、円安方向に向かいやすいんですけども、4月に日銀が政策変更をするという可能性が高いというムードになってきているので、円売りでどんどん勝負をするということがやりづらい、少し躊躇してしまう。こういう環境にあるために、円安がなかなかクロス円で進んでいかないというのが今の状況だと思いますが、かといって大きくするわけでもないということで、レンジに入っているということだと思います。ユーロ円も160円台の辺りはちょっと頭打ちになると思いますし、他も現状のレンジから±1~±2円という相場がこの1週間も続くと思います。
ただし、13日の米消費者物価指数で予想を大きく乖離する数字が出た場合のみ、相場が素直に予想よりも強ければ金利が上がってドル高になるでしょうし、予想より悪ければドル安になるという素直な反応をするというふうに思いますので、そこだけは注意をしておきたいと思います。

株式会社マットキャピタルマネージメント 代表取締役
今井雅人
1962年生まれ、岐阜県下呂市出身。上智大学卒業後、1985年に三和銀行入行、1987年よりディーリングの世界に入る。1989年から5年間シカゴに赴任、その間多くの著名トレーダーと出会う。日本に戻ってからは為替部門に従事。2004年3月までUFJ銀行の為替部門の統括次長兼チーフディーラーを勤めていたが、同年4月に独立。内外の投資家にも太いパイプを持ち、業界を代表するトレーダーとして活躍するが、2009年8月第45回衆議院選挙に立候補し、初当選。現在は、経済アナリスト活動など多忙な毎日を送る。元東京外為市場委員会委員、東京フォレックスクラブ理事歴任。株式会社マットキャピタルマネージメント代表取締役。
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