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ドル/円、ショック相場に備えよ!下落を狙った戦略もあり!?【ひろぴーの 実践!FXトレードストラテジー】

FXトレードストラテジー

個人投資家として活躍するひろぴー氏が、独自の最新マーケット分析を毎週公開します。現在のFXマーケットを取り巻く情報の整理をする際、また短期間の FXトレード戦略を考える際に、お役立てください。

作成日時:2024年2月7日14時
執筆:CXRエンジニアリング株式会社 代表取締役 ひろぴー

ドル/円は一時、年初来高値を少しだけ更新して反落しております。
雇用統計、ISM非製造業景況指数が軒並み市場予想を大幅に上回り、株式市場も上昇し、ドルも強いです。
しかしながら、この2年近く、急激な利上げと高金利経済となった米国企業の中でも金融機関の業績を圧迫しています。
通常ならば金利上昇で収益が改善されるのですが、「急激な金利上昇」=「企業の返済が滞る」というサイクルで、貸倒引当金の特損が目立ってきているようです。
中でも商業用不動産ローンの債務不履行が目立ってきており、先週から大きく話題にあがったニューヨーク・コミュニティ・バンコープの株価が売られています。

目次

▼米地銀問題でドル売り?リスクオフ相場移行か?
▼ドル/円、ドテンショートの地合いか?
▼大きく相場が動く可能性!不安定相場の中で何を買う?

米地銀問題でドル売り?リスクオフ相場移行か?

出所:TradingView

こちらは、ニューヨーク・コミュニティ・バンコープの株価ですが、昨晩も22%前後下げており、リスクオフムードが漂っております。
ロイター通信の記事によると、株主から商業用不動産向け融資の損失計上が隠蔽されていたという理由で集団提訴されたようです。

参考:https://jp.reuters.com/markets/world-indices/V5FVMDSRIFPGXIZFK3GCPBRY34-2024-02-07/

この問題は他行にも波及しそうです。より商業用不動産ローンを多くかかえている銀行の株価が下落し、流動性が逼迫してしまうように思えます。
昨年3月の再来です。この影響を受けてドルが売られて、円が買われました。

ドル/円、ドテンショートの地合いか?

出所:TradingView

ドル/円4時間足です。
148.90円付近をつけて今週は反落中です。
現在はフィボナッチ38.2%の水準で止められていますが、ここから反発するかが注目です。
先日の米雇用統計の内容をレビューしたのですが、パートタイム雇用の伸びが大きく貢献しており、そこが雇用者数を支えてます。
また、失業率も低いのですが、全米GDP、TOP5の州では失業率が上昇傾向にあるようで、雇用統計の結果が来月の結果で下方修正される可能性がありそうです。
株式市場も変わらず乱高下することも多く地銀問題も日に日に危なげになってきているように感じます。
昨年3月8日以降、シリコンバレー銀行ショックがあり、ドル/円は137円台から129円台へ8円下落しました。この期間は3週間です。
その後、152円に向けて上昇しましたが、8円も下落した事例を考えると少しドル/円ロングは一旦停止、下落を狙う戦略もありなのではないかと考え始めました。

大きく相場が動く可能性!不安定相場の中で何を買う?

出所:TradingView

ドル/円1時間足に時間軸を落とします。
戻りの目安は148.25円のフィボナッチ50%戻しです。
この水準手前からショート戦略でしょうか?
とはいいつつも、この水準まで30-35pip程度なので、安全を取るならこの水準でクローズし、ドテンショートで売り上がりを考えても良いかもしれません。
気になっている値動きとしては148円を割り込み、そこからほとんど148円台に回復することなく推移していることです。
買い方は買い切った可能性が高いかもしれません。
これより下値を拡大する場合、買い方のナンピン買いが増えますから、一気に147円方向に進んでストップロスを誘発しやすい地合いだと考えます。
また、中国株式市場も非常に不安定です。大きめのショック相場が近々あるかもしれません。
そうなりますと、それらを加味したポジション取りが重要になってきますが、その場合、ドル/スイスのショートやスイス/円のロング、ユーロ/ドルのロングなどでしょうか?
昨年3月ユーロ/ドルも上昇しましたので、不確かな仮説を立てて勝負するならボラティリティの高い通貨ペアを避けて勝負する必要がありそうです。
ドル/円、クロス円の買い目線はひとまず中止し、短期的にリスクオフポジション取りに移行したいと思います。

【ひろぴー氏出演動画】

 
ひろぴー
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。
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